第22章 いざ!出陣!【22】
大和守「主!良いこと教えてあげる!」
『ん?なになに?』
俯いていた顔をパッとあげると二人は私の前に並んで立ち
加州「俺、強いし」
大和守「僕、強いんだよ!」
と言った
『うん!知ってる!皆強いよね!』
今度は私から二人に抱き付いた
加州「ちゃんと知ってるじゃん」
二人は私の頭を撫でてくれた
『えへへっ。頭撫でられるの好き…』
大和守「うん、でも主?襖直さないと」
『はっ!そうだった!」
御手杵「おーい!襖持ってきたぞー!」
『ぉお!御手杵さん、ありがとう!』
御手杵さんは頭に襖を乗せて持ってきた
『襖がサーフボードに見える…』
御手杵「サーフボード?んじゃこうすれば良いのか?」
御手杵さんは襖をバフッと落とすと飛び乗り襖はバリッ音をたて更に負傷したがその上で御手杵さんはサーフィンの真似をしている
『おっ?波乗り杵さん!』
皆「(襖が…)」
御手杵「俺も海が似合う男になったかぁ?」
『今度、皆で海行こう?…って御手杵さん!襖から降りて!イヤー!』
御手杵「なんだ?なんだ?」
御手杵さんは襖から降りると私は襖に駆け寄った
『あ~…穴が大きくなった…御手杵さん!襖重症なんだけど!?これは修復不可能だ…』
御手杵「真ん中の板だけ取り替えれば大丈夫だろ?」
『大丈夫じゃないよ!それどうやってやるのさ!やり方わかんない!御手杵さん直して!』
御手杵「俺がやるのか!?」
『御手杵さん襖にとどめさした』
御手杵「んあ~…仕方ない殺っちまったもんな」
『ありがと!助手も着けてあげるよ大盤若さん!』
大盤若「俺!?…巻き込み事故だな…」
大盤若さんも襖に近寄り御手杵さんと襖を分解し始めた
『ねぇ、襖に貼る紙なんだけど白い紙にしてほしい』
御手杵「なんだぁ?これだけ白い襖にするのか?」
大盤若「可哀想な襖だなぁ」
『世界中どこ探してもここにしかない私の宝物になるであろう襖になるんだから!』
御手杵「よくわかんねぇけど主の宝物になるなら」
大盤若「白い襖に作り直しますか」
『ありがと!出来上がったら、皆で仕上げするからね?』
愛染「皆で仕上げって何するんだろうな?」
蛍丸「うん、楽しみ」