第22章 いざ!出陣!【22】
『あまりキッチリした服とかイヤなんだけどなぁ~』
綺麗にたたんであるが白い着物のような服の下に朱色の袴にも見えなくはないが明らかに丈が短いなにかが…
ヒラリと持上げて見ると巫女服!…と思いきや巫女服風の…
『こんすけ?私にコスプレをしろと?』
こん「これはちゃんと政府から支給された服なのです!これがイヤなら違うタイプの物もありますがいかがなさいますか?」
『違うやつも見せて?』
するとこんのすけは尻尾を持ち上げクルッと回しポンッと畳を叩くと、今度は黒と白の…
こん「こちらは小悪魔服メイド服でございます!」
『メイド服って言ってるじゃん!仕事服じゃなかったの!?』
こん「こちらもれっきとした仕事服です!」
『なっ!?嘘でしょ!?』
メイド服を持ち上げて見るとデザインはとてつもなく可愛いのだが、スカートの丈が短い…
『スカートの丈短すぎ!』
こん「主様はよくハーフパンツを履いているのを見ています!そして今も!丈が短いくらいで何を言ってるんですか!」
『こんなの着てお辞儀したら後ろから見えてはいけない物が見えるかも知れないでしょ!?』
こん「見えてはいけない物とは何ですか?」
『それを聞くか!?御パンツとか…』
こん「御パンツくらい良いじゃないですか!減るもんじゃあるまいし!」
『なんだとっ!こんなの着るくらいなら裸に薬研君の白衣か御手杵さんのジャージ着るわ!』
薬研・御手杵「ほぉ~言ったな?」
二人は妖しく微笑みながら近付いて来た
『ひぃぃぃぃ~ごめんなさい!…あっ!そうだ!襖穴あけたの直さなきゃ!』
二人が私の元につく前に逃げるべく広間の出口へ向かって走り出した
薬研「逃げられると思うなよ?」
御手杵「逃がさねぇよ」
そんな二人の言葉の後にタンッと畳を蹴る音がした
パシッと右手を薬研君に、少し遅れて左手を御手杵さんに掴まれた
『ひゃあ!ごめんなさいぃぃ!二人ともズルい!今、瞬間移動したよね!?』
薬研「さぁな?それよりその威勢もいつまでもつかな?なぁ?大将?」
御手杵「とりあえず俺のジャージ着せるか」
御手杵さんは私の手を離すとジャージを脱ぎ出した
『おっ御手杵さん!?』