第22章 いざ!出陣!【22】
『ねぇ鶴丸…』
鶴丸「何だ?どうした?」
『こんすけは何も悪く無いんだけど、こんすけが怖い…』
鶴丸「こんのすけと言うよりこんのすけはただの政府の使いだから、政府が怖いんだろう?」
『そっか、そうかも…』
そうして鶴丸の腕に頭をグリグリしていると
こんのすけが耳と尻尾を下げて近付いてきた
こんすけ「主様…本当にすいませんでした。このこんのすけがかわりに謝りますので許して下さい…」
私の膝元にくると見上げてきた
そんなこんのすけの頭を撫でながら大丈夫だよ?と返す
『そうだ、こんすけ、何か他に政府からの連絡とか私がしなきゃいけない事とかないの?』
こんのすけ「そうですね、本格的に始動して頂きたいとの事で出陣や遠征など行って欲しいとの事です。また1週間に一度でも良いので日々の報告書を作って政府へ送って欲しいそうです」
『うん、今のは聞かなかった事にしよう!』
こんのすけ「なぜですか!?」
『だって!報告書とか面倒そうなんだもん!そうだ!その報告書の書き方とか鶴丸が教えてくれるならやるよ!』
鶴丸「おっ?俺をご指名か?報告書以外の事も手取り足とり教えてやるぜ?」
すると鶴丸は私の腰を抱き寄せた
『やめっ!…ん?報告書以外?ねえ!それって報告書の書き方知ってるの?』
鶴丸「知ってるぞ?」
『なんで!』
鶴丸「なんで!っていわれてもなぁ、皆知ってるぞ?」
『えー!鶴丸は知らないと思って言ったのに!』
鶴丸「なんだそれは!俺が報告書の書き方知らなかったら俺のせいにして報告書から逃げようとしただろう!?」
『そうだよ!その予定だったのにい~鶴丸のばかぁ~…あっ!実は報告書の書き方知らないって人いない?』
皆を見渡し聞いてみるが誰も返事をしない
こんのすけ「では主様、報告書の書き方は鶴丸様に聞いて作って下さいね?」
『鶴丸!ヤダって言え!』
鶴丸「言うわけないだろう?」
また腰を抱き寄せた
『やめろー!』
鶴丸とギャーギャー騒いでいると突然どこからか書類と服が現れた
『なに?この本の山は』
こんのすけ「遠征や出陣先の情報が載っています」
『ふ~ん、で?こっちの服はなに?』
こんのすけ「政府より支給された主様の仕事服です」