第22章 いざ!出陣!【22】
私がお昼寝タイムに突入してから鶯丸さんと大包平さんもそこから立ち去る事なく私の昼寝を見守りながら暫くすると、そこへにっかりさんがやって来た
にっかり「おや?皆こんな所で何をしているんだい?」
膝丸「主の昼寝の見張りだ」
にっかりさんはへぇ~といいながら四人の輪の中を覗くと髭切さんに抱えられながら眠る私がいた
そして私の足に抱き付いて眠る南泉君
にっかり「南泉君は何をしているのかな?」
鶯丸「こいつは主の許可をもらってここで昼寝中だ」
にっかり「短刀達もこんな事しないのに彼は凄いね?」
燭台切「ねぇ、主知らない?」
今度は光忠がやって来た
大包平「主ならここで南泉と昼寝中だ」
燭台切「南泉君と?」
光忠もそこを覗き込むと
燭台切「う~ん、南泉君なにしてるのかな?ねぇ、廊下から蹴り落として良いよね?」
膝丸「やめとけ、主が良いと言ったんだ怒られるぞ」
燭台切「ん~…主が南泉君を庇って僕が怒られるのは嫌だね…台所に戻るよ」
大包平「もう戻るのか?」
燭台切「うん、短刀達が飲み物頂戴って台所に来たんだけど、そこに主がいなかったから探しに来たんだ。それに短刀達は篭手切君に任せて来たからね?」
大包平「そうか」
燭台切「本当は主といたいけど、魔が差して南泉君を三枚に卸してしまうといけないからね」
鶯丸「やめろ!早く行け」
燭台切「うん、じゃあ主の事よろしくね」
そうして光忠は台所へと戻って行った
にっかり「燭台切の気持ちもわからなくはないけどね」
鶯丸「そうだな」
膝丸「兄者がおとなしいと思ったら一緒に寝ていた」
?「やぁ!君達元気?」
にっかり「元気だよ小竜君、さすらい疲れてここにたどり着いたのかい?」
小竜「まぁ、そんな所だね、ところでこの猫を抱いて寝てるのは主かな?」
にっかり「そうだよ、主に何か用?」
小竜「俺もここに世話になりたいから挨拶したくてね?起こして良いかな?」
にっかり「主の気分を損ねないように気を付けて、優しくだよ優しく」
小竜「主は寝起き機嫌が悪くなるのか?」
にっかり「どうだろうね?試してみると良いよ」
それを聞いた小竜君はゴクリと唾を飲むと、そっと私に近寄り頬をツンツンしてきた
小竜「主、起きてくれないか?」