第22章 いざ!出陣!【22】
私はあれから髭切さんの膝の上で髭切さんの手を黙々といじっていた
掌を見たりひっくり返してみたり握らせたり開いたり
髭切「主?僕の手がそんなに珍しいの?」
『ん~綺麗な手だね?指も長いし……っ!?』
ふと前を見ると生首のように頭だけを出してこちらを見ていた南泉君
大包平「お前は何をしているんだ?」
南泉「日向ぼっこしようと思って良いとこ探してたら主見つけたから主と日向ぼっこしながら昼寝でもしようかと思ってな」
『そうなの?それなら一緒に日向ぼっこしよう?おいで!おいで!』
南泉君に手招きすると南泉君は廊下に登って来ると投げ出していた私の足を開きそこへ入って来るとゴロンと横になり私の右足に抱き付き頭は腿に乗せると頬ずりしてきた
『ヒャー!南泉君それくすぐったい!』
鶯丸・大包平「何をしている!」
二人は南泉君の脇腹をチョップした
南泉「い゛に゛ゃっ!何するんだ痛いだろ!」
南泉君は飛び起き脇腹をさすっていた
鶯丸「主の足に抱き付いたお前が悪い」
南泉「何で俺はダメなんだ?髭切は主を抱っこしてるのに、俺は主と日向ぼっこしたいだけなのになぁ」
『南泉君おいで!さっきみたいにくすぐったくしないなら良いよ?』
すると南泉君はソロリと横になり足に抱き付くと目を閉じた
南泉「主も太陽も温かいニャ………スゥ」
『寝るのはやっ』
鶯丸「主、南泉に甘いんじゃないか?」
『そう?何か可愛かったからついね?ほら見てみ?南泉君の寝顔可愛いよ?』
気持ち良さそうに眠る南泉君の頭をそっと撫でてあげた
大包平「はぁ~俺にはわからないな」
『大包平さんも可愛くなったらナデナデしてあげるよ?』
大包平「俺はそんな事してもらわなくていい!」
髭切「主僕は撫でて欲しいよ」
髭切さんは私の首にすり寄るように顔を埋めてきた
そんな髭切さんの頭もナデナデしていると、陽の温かさに私も眠くなって来てしまった
あふっとアクビをすると
『南泉君が気持ち良さそうに寝てるから私も眠くなってきた…部屋戻ろうかな…』
髭切「主、動くと南泉君が起きちゃうよ?僕が支えててあげるからここで寝て良いよ」
『うん、ありがとう…じゃあ少しだけ……スゥ』
そうして私は髭切さんの腕に凭れてお昼寝タイムに突入した