第22章 いざ!出陣!【22】
私は庭が見える廊下に座り一休みをしていた
それまでは天使達と一緒に遊んでいたが私一人が力尽きこうして休んでいるのである
『ふぅ~天使達元気で可愛いなぁ💓』
鶯丸「主?どうしたんだ?一人で」
声が聞こえた方へ振り向くと鶯丸さんと大包平さんが近付いて来るのが見えた
『一人じゃないよ庭に天使達いるし、天使達とさっきまで遊んでたんだけど、ちょっと一休み中』
そう話すと二人は庭で走り回る短刀達を見ながら私を挟んで座った
大包平「主も毎日短刀達と走り回って元気だな?」
『まだ足りない』
大包平・鶯丸「まだ足りない?」
『うん!私も天使達と同じ位体力欲しいよ、それなら暗くなるまでずっと遊んでられるのに』
大包平「元々俺達と主は体の造りが違うからな」
『むぅ…』
鶯丸「そうむくれるな、たまにはこうして俺達の話相手もして欲しいからな」
『そっか!そうだね!鶯丸さんありがとう、そう言うの言ってくれないと私、気付かないから…ごめん…』
鶯丸「謝る事はないさ、怒っている訳でもないし」
鶯丸さんはニコッと笑うと頭を撫でてくれた
髭切「あれれ?僕も仲間に入れて欲しいな?」
今度は髭切さんと膝丸さんが近付いて来た
『あっ!髭切さん膝丸さんも一緒に日向ぼっこしよう』
膝丸「邪魔をする」
髭切さんは私の後ろに座ると私を持ち上げ自分の胡座の上に座らせた
体を強張らせた私に気付いた髭切さんは
髭切「う~ん僕の日頃の行いのせいかな?主を怯えさせちゃってるね?ごめんね?何もしないからそんなに怯えないで?」
『あ…』
髭切さんの少し悲しそうな声に私も悪い事をしたと思った
それから体の力を抜いて背を髭切さんの胸に預けるように寄りかかった
髭切さんは私の体の力が抜けたのに気付くとお腹に腕を回し優しく抱きしめてくれた
そんな私達の様子を遊びながら見ていた天使達は
今剣「あ~あ、主様が太刀の皆さんに取られてしまいました」
五虎退「主様…」
愛染「まぁ仕方ねぇよな!たまには主の事貸してやろうぜ?」
乱「そうだね!そうしないとボク達、恨まれそうだしね?」
そうして天使達は頷きあってまた遊び出した