第7章 いざ!出陣! 【7】
薬研「あんたら、いつから起きてた?どこから話を盗み聞きしてた?」
小狐丸「…私は薬研がぬしさまにここに来た経緯を話してくれないか?って言ってた所からです。」
長谷部「…俺もだ…。」
薬研「そうか。なら大将が俺っちの後ろに隠れた理由もわからないわけだな?」
長谷部「あぁ。何でだ?」
薬研「大将はかなりの怖がりだ!初めてのものには人に限らず何でも恐怖心を抱くらしいぜ。それに二人が飛び起きるから更にビビらせたってわけだ」
小狐丸「そうだったんですね、ぬしさま、驚かせてすみませんでした…」
長谷部「主…俺も、すみませんでした。驚かせるつもりはなかったんです…ですから、そんなに怯えないで下さい…」
『……………………………………………………』
薬研君がまた、首だけで振り返り頭を撫でる
薬研「だとよ大将?今の話し聞いてたか?」
私はコクコクとうなずく
薬研「んじゃ大将どうする?」
私は薬研君の服の裾を握ったまま隣におずおずと姿を現した
長谷部「あっ!主っ!」
小狐丸「ぬしさまっ!」
『えーっと、その……おはようございます…』
長谷部・小狐丸「っ!!おはようございます!」