第21章 いざ！出陣！【21】

大典太「おっと！」


ソハヤ「よっ！」


二人は倒れそうになった私をキャッチして起こしてくれた


『光忠ぁ～！危ないじゃないかぁー！転びそうだったけど起き上がってやったもんね！忍法起きあがりこぼしの術！大典太さんソハヤさんありがとう！』


大典太「あ、あぁ………」


ソハヤ「あははっ！ホント飽きないな！」


燭台切「あははっ！今の忍法お見事だったよ？元気になったみたいだし何か食べる？それとも飲む？」


『むぅ～なんか腑に落ちないけど、とりあえず何か食べる！少し寒くなってきたから温かいのがいいな！』


燭台切「了解！」


すると光忠は鍋でお湯を沸かし始めた
それを見ていて私は閃いた✨さっきの仕返しをしてやろうと
急遽設置されたカウンターならそんなにいろんな物は出来ないはず！
そう思った私は


『光忠うどん作って？』


燭台切「了解！」


『えっ！？あるの！？かっ、歌仙さん、トッピングでゴボウのかき揚げ作って？』


歌仙「あぁ、任せておくれ、美味しく作ってあげるからね？」


『天ぷらも出来るの！？これバーのカウンターじゃないの！？』


私は大典太さんとソハヤさんの顔を交互に見た


大典太「なんだ？」


ソハヤ「あるってよ？」


『くっそ～全部私の想像を越えていく…』


篭手切「ここにはなんでもありますからね？」


『ある意味、夢の国だよ…』


大典太「あんたの希望が叶うんだ、良いだろう？」


『そうだけどさぁ～…そうだね！待ってる間、二人にお酌しようか』


近くにあったお酒を手にとり二人へお酌してあげた
そうしているうちにうどんが出来上がった
どんぶりの脇には漬物が入った小鉢を江君が置いてくれた


『江君…ホントありがとう！歌仙さんと光忠もありがとう！』


篭手切「どう致しまして！下積み！下積み！大事です！」


『………（江君が早く一人前になりますように…）』


そう願いを込めてうどんを食べ終えた


『ご馳走さまでした！歌仙さん、光忠、うどんもかき揚げもおいしかったよ！』


歌仙・燭台切「どう致しまして」