第20章 いざ!出陣! 【20】
あれからしっかりと蜂の子を埋葬し5人で広間へ戻ると
『くはっ!天使達💓昼寝してる~💓しかし、ここの皆はあまり部屋に籠らないで広間にいるから良いね🎵』
長谷部「そうですね、ここにいない奴はだいたい道場にいますからね。それで主に折り入って相談があります」
『えっ?なに?私に相談しても何も解決しないと思うよ?』
長谷部「主もここでの暮らしに慣れてきたので俺達の遠征や出陣等の指示を頂きたいと思いまして」
『何それ?私も行くー!』
長谷部「主は連れて行けません」
『なんで!』
長谷部「それは…」
?「童子切ー!くっ!童子切はいるかー?」
『童子切?…ってそれより天使達が昼寝してるんだから大声出さないでよ!コラー!』
長谷部「あっ、主…」
鶯丸「主も負けないくらい大声だしてるだろ?あの声は大包平か!?」
鶯丸さんも廊下へ向かう
私は広間から廊下へ顔を出すと大声を出していた人に顔をぶつけてしまった
『いったぁ~…』
私は鼻をさすりぶつかった人を見上げた
大包平「いってぇ…お前誰だ!?俺を誰だと思っている!」
『あっ、ごめんなさい。誰かは、分からないけど、自己紹介の前に酷くキズだらけになってるから手入れするね?』
そうして私は彼の手を掬いあげキズが痛まない様に優しく握ると手入れを始めた
治れと念じるだけで直ぐに治せる私の唯一の力?
『よしっ!治っ……』
よしっ!治った!と言おうとした私の言葉を遮った彼は
大包平「やめろ!俺に触るな!」
私の手を大きく振り払った彼の手が私の頬にパチンと当たってしまった
私・大包平「『あっ』」
私は驚き後退り手が当たってしまった頬をおさえると
『あぁ…えっと、そうだよね、突然触るなんて失礼しました!ごめんなさい!』
なぜが目に涙が溜まって来た
自分が悪いのに泣くなんて卑怯だと思った私は自分の部屋へ走ってにげた
大包平「あっ!おい!待て!」
鶯丸「大包平?」
廊下でわーわー騒いでいた声で起きてしまった天使達は広間の皆と一部始終を見ていた
一番、目の前で見ていた鶯丸さんは
鶯丸「大包平!また重症に戻してやる!」
と、妖しく笑った