第20章 いざ！出陣！ 【20】

四人はザクザクと穴を掘り始めた
私は木箱を軽くコンッと蹴ると蜂の子が巣の中でウニョッと動いた


『いやーーー！』


長谷部「主！？」
鶴丸「何だ！？どうした！？」
蜻蛉切「何事ですか！？」
山伏「っ！？」


『あっ…ごめんなさい、箱蹴ったら蜂の子一斉に動いてキモかったの…だからつい叫んじゃった』


鶴丸「はははっ！主は自爆するの好きだな！」


『好きじゃないよ！』


すると蜻蛉切さんが私の背中に手を添えて木の下へ連れて来た


『どうしたの？』


蜻蛉切「主は蜂の子から離れていて下さい。後は日差しも強いので日陰で見ていて下さい」


『でも蜻蛉切さん達だって暑いでしょ！？』


蜻蛉切「自分達は元々熱い所から生まれていますのでこれ位、平気です」


『熱い所？…ぁあ！なるほど！鍛刀の事かな？』


蜻蛉切「はい、そうです。では穴掘りの続きやって来ます」


蜻蛉切さんはそう言って皆の所へ戻って行った


『蜻蛉切さーん！ありがとう！今日も格好いいよ！』


蜻蛉切「あっ、ありがとうございます／／／」


鶴丸「蜻蛉切、その返事は間違っている！」


蜻蛉切「では何と！？」


鶴丸「当然だ！俺はいつでも格好いいぞ！って言うんだ！」


蜻蛉切「そうでしたか！以後気を付けます！」


『ちょっと！？蜻蛉切さん！？さっきのでいいんだよ！？そんな事気を付けなくて良いからね！？』


山伏「主！拙僧にも何か一言下され！」


『ぇえー！？…よしっ！唸れ！山伏さんの筋肉ー！』


山伏「カカカ…！？はっ！ぅおー！」


すると山伏さんは一人で穴を掘り始めた


私・長谷部・鶴丸・蜻蛉切「……………」


鶴丸「お、おい山伏…」


長谷部「主…山伏に何をしたのですか？」


長谷部さんが振り返り私に問いかけた


『えっ！？唸れ筋肉って言っただけなのに何かのスイッチ入った…』


鶴丸「はははっ！このまま穴掘りは山伏に任せよう」


『深く掘り過ぎて出て来れなくならないように見ててあげてね？』


そうして山伏さんに穴掘りを任せて数十分


鶴丸「おーい！山伏！それ位でいいんじゃないか？」


山伏「うおー…ぅお？カカカ！」


山伏さんは穴から飛び出してくると


山伏「皆で良い汗をかきましたな！カカカ」


鶴丸「そうだな！」


『鶴丸………』