第20章 いざ!出陣! 【20】
『薬研君!?』
私は勢い良く襖を開けるとそこにはスズメバチと戦っていた天使達がいた
『皆!大丈夫!?どっか怪我とか刺されたりしてない!?』
天使「……………」
『えっ?無言?それなら無傷ですこぶる元気な人ー!』
天使・助太刀組・広間組「はーい!」
私は振り返り広間の皆をみると
『でしょうね、ここにいて負傷してたらコワイよ?』
再度天使達に向き直ると
『スズメバチは全部やっつけたの?』
信濃「全部やっつけたよ!」
『ありがとう!何か私、皆を置いて逃げたみたいになってごめんね?』
厚「そんな事ねーよ!ちゃんと助っ人呼んでくれたからな!」
『そっか!それなら良かった!んでその後の残骸は?』
長谷部「全部片付けて来ました」
『片付けも終わってるの!?それ位なら私にも出来たのに…ありがとう!』
?「おーい!お土産持って来たよー!」
『えっ?お土産?皆、どこか行って来たの?…それと今の声誰の声だっけ?」
すると見慣れない青い髪の男の子が腐りかけている木箱を持って私の前に現れた
?「ほら!これ見てよ!」
その男の子は私の足下にその木箱を下ろすと中にはスズメバチの巣が入っていた
『ぅわあ!キモッ!!』
?「あいつらこんな所に巣作ってたんだな!」
『あの草むらの中にこの木箱があったんだ…コワイわぁ~…ってそれより、あなたは?』
燭台切「貞ちゃん!」
『貞ちゃん?』
太鼓鐘「そう!太鼓鐘貞宗!」
燭台切「通称、貞ちゃん」
『なるほど✨貞ちゃんよろしくね!』
太鼓鐘「こちらこそよろしく!それと、これどーする?」
貞ちゃんは木箱の蜂の巣を指差す
私は貞ちゃんにニコニコと笑顔を向けながら足下の木箱からそっと離れると、トンッと誰かにぶつかった
燭台切「主?」
『あっ!光忠?』
振り返らずに仰け反る様に光忠を見上げる
『どうしよう…私、あれ無理かも』
光忠はニコッと微笑み私を見下ろすと
燭台切「食べてみる?」
『やだよ!何でそーなる!?』
歌仙「蜂の子の料理かい?」
堀川「試しに素揚げしてみる?」
篭手切「頭落としてそのまま食べますか?」
燭台切「色々出来そうだね」
『やめろー!』