第19章 いざ!出陣! 【19】
ミカンの護衛は鳴狐さんに任せて広間へ向かった
広間につくと、先に来ていた人達がテーブルを出していた
その中で
蛍丸・愛染「わっしょい!わっしょい!」
蛍君と愛染君が運んでいるテーブルの上に明石さんが正座をして運ばれていた
『ちょっと!?蛍君!?愛染君!?』
蛍丸・愛染「あっ!主、おはよう!」
『二人ともおはよう!って、そうじゃなくてね?』
明石「主はん、おはようございます」
『おはよう…明石さん?何してるのかな?』
明石「蛍と国俊の神輿ごっこに付き合ってるだけですけど?」
『テーブルに上がるなんてお行儀悪いでしょ!?蛍君、愛染君そのテーブル一回下に置こうか』
二人はテーブルを下ろすとそこから少し離れた
『二人とも、ちょっとおいで?』
二人はビクビクしながら私の前に来ると
愛染「主!ごめん!俺が神輿ごっこやろうって言ったから!」
蛍丸「主!俺もごめん!国行あんまり遊んでくれないからつい楽しくなっちゃって…」
二人はシュンとなってしまった
『カハッ💓二人とも可愛すぎ!許す!!』
明石「主はん、自分は?」
『明石さんアウト!って事でそのテーブル運んでね?』
明石「はぁ~自分、やる気無いのが取り柄なんですわ」
『知らないよそんなの!働かざる者食うべからずだよ?』
明石「はい、はい」
明石さんはテーブルをヒョイっと持ち上げると行ってしまった
明石さんの様子を見ていると
蜻蛉切「明石、そっちのテーブルもう少し引っ張ってくれないか?」
明石「はい、はい」
蛍丸「主、国行の事、嫌いになった?」
『まさか!こんな事で嫌いになったりしないから大丈夫だよ?』
すると二人はへへっと笑った
『じゃあ私達は座布団運ぼうか?』
そうして他の天使達と一緒に座布団をせっせと運んでいると
篭手切「皆さーん!朝食できましたよー!運ぶの手伝ってもらえませんかー?」
江君はそう叫びながら漬物が乗った皿を幾つかお盆に乗せて広間へ入って来た
『はーい!ん?江君も朝食作ってくれたの?』
篭手切「はい!あの三人程、手際は良くありませんが、こういった下積みは大事ですから!」
『ここ、何の養成所?』
篭手切「歌って踊れる刀剣男士!」
『付喪神って言わなくなった…』