第19章 いざ!出陣! 【19】
広間へ向かう途中、粟田口御一行と遭遇した
粟田口御一行「あっ!主さん!主!主様!大将、主殿、おはよう!おはようございます!」
『おはよー!今日も元気に頑張ろう!』
粟田口御一行「何を?」
『ウハッ🎶天使達…首傾げるとか可愛すぎ💓充電完了!』
薬研「大将、朝から何わけわかんない事言ってんだ?」
信濃「山姥切!そのヒヨコなに?」
山姥切「ポンチョだ」
信濃「ふぅ~ん…あっ!大将、一緒に広間行こう?」
天使達は広君のヒヨコにさほど興味はないようだった
後藤「大将、これからどこ行くんだ?」
『どこも行かないよ?』
厚「じゃあ、その重そうなリュックに何が入ってるんだ?」
『あっ!これね、ミカッあっ!何でもない!秘密!』
薬研「ミカンか」
『お願い、それ以上言わないで…サプライズが…』
薬研「悪い、サプライズなのに山姥切と長谷部に手伝ってもらったのか?」
『いや…これはちゃんと一人でと言いますか…その…』
薬研「なんだ?歯切れが悪いな?何をした?」
すると薬研君、厚、後藤君、信濃君が私にズイッと近寄った
慌てて後退ると後から誰かに肩を掴まれた
山姥切「素直に言えば良いだろう?」
『だって!』
長谷部さんの顔を見るとニコニコしていて助けてくれる気はないようだ
『うぅ~』
山姥切「主が昨日の夜中にミカン狩りしていて木から降りれなくなってニャーニャー泣いていたのを助けた」
『ちょっ!広君!?』
薬研・厚・後藤・信濃「大将!!!!」
『はいぃぃぃぃ!』
後藤「夜にそんな事したら危ないって!」
『ごめんなさいぃぃ』
厚「大将、高い所苦手だろ!?」
『はいぃ!ごめんなさいぃぃ』
信濃「もう、そんな事したらダメだからね!?」
『ぅあぃ、ごめんなさいぃぃ』
薬研「怪我はしてないか?」
『うぅ…大丈夫です…』
薬研「なら良いが」
一期「主殿?反省しましたか?」
『はい、ごめんなさい」
一期「では広間に行きましょう」
そして皆で歩き出すとリュックを誰かに引っ張られた
『おっと!』
鳴狐「リュック持ってあげる」
『ありがと!』
鳴狐「転んでミカン潰れると悪いから」
『ミカンの心配!?私は!?』
鳴狐「ミカン」