第19章 いざ!出陣! 【19】
長谷部「主。少し失礼しますよ」
長谷部さんは私を起こさないように、そっと抱上げ、布団へ寝かせてくれた
翌朝…
『う…ん………う~ん』
布団の中で伸びをすると起き上がり目を擦るが、まだ眠い😪
目の端の方で人影が見えてそっちを見ると広君が自分の腕を枕にして畳の上で寝ていた
更に体をひねって後を見ると円卓に突っ伏して寝ている長谷部さんがいた
そんな二人をボーっと見ていたが
『……………(っ!!んがぁ!どうしよう!?二人ともここで寝たんだ!?ヤバイ…ごめんなさいぃ~)』
布団から抜け出すとハイハイしながら長谷部さんに近付き隣にちょこんと座ると寝顔を見たくて覗いてみた
『(………ぅわぁ……寝ててもイケメンだ…)』
長谷部さんの頬をツンツンしようと手を伸ばすと長谷部さんの目が開きその手をキュッと掴まれた
『っ!?』
長谷部「主おはようございます、俺の寝込みを襲うつもりですか?」
『っ!!!』
私は首をぶんぶんと振った
長谷部「?声が出なくなったんですか?」
またも首を振って広君を指差す
長谷部「あぁ、山姥切が寝てたんですね?」
コクコクと頷くと、小さな声で
『今更だけど広君に布団かけてくる』
山姥切「ほんとに今更だな」
広君も起き上がり、あふっとアクビをした
『ヽ(ヽ゚ロ゚)ヒイィィィ!』
広君はそれから肩を回したり首を回したり
長谷部さんは手を前に伸ばしたり上に伸ばしたり左右に倒したりストレッチみたいな事をしていた
それを見ていた私はいたたまれなくなって土下座した
『二人ともごめんなさい!』
山姥切「なんだ?」
長谷部「主!?急にどうしたんですか!?」
『こんな所で寝せたから…二人とも寝た気しなかったでしょ?ごめんなさい…』
山姥切「充分寝た」
長谷部「俺も寝すぎなくらい寝ましたよ」
『ウソだよ…そんなの』
山姥切「そんなに気にするなら今日、俺の昼寝に付き合え」
『喜んで!』
そうして広君と昼寝の約束をして、リュックを担ぎ三人で広間へ向かった
二人は私の後をついてきていた
長谷部「山姥切、いつまでヒヨコ着てるんだ?」
山姥切「今日は一日着てる」
長谷部「………………そうか……」