第18章 いざ!出陣! 【18】
それから私は部屋に運んでもらい布団に横になる
それを見て一期さんが隠し部屋の方にあるお風呂から桶に水を汲んで小さなタオルをそこに浸して持って来てくれた
一期「主殿、汗が滲んできてます、少し拭かせて頂いてもよろしいですか?」
『ん…ありがと…』
一期さんはタオルをきつく絞り私の額や頬、首のまわりをポンポンと押し当てるように拭いてくれた
『ん~……タオル…冷たくて……気持ち……い………』
三日月「主、もっと気持ち良くしてやれるがどうだ?」
『ふふっ…でたでた……三日月さんのそれ……ふふっ……遠慮…しますぅ~………』
小狐丸「やはり、ぬしさまは三日月がイヤでいつも拒否するのですね?ならばここは私が」
『そんな事……言って……ないからね……?』
長谷部「僭越ながらこの長谷部が!」
長谷部さんが、ばっと立ち上がるとジャージを脱ぎ出した
すかさず小狐丸さんがお腹にチョップを入れた
長谷部さんは、うっ!と呻き崩れ落ちた
長谷部「小狐丸…きさま……」
小狐丸「やれやれ」
三日月「一期?何をしようとしている?」
一期さんもジャージを脱ごうとしていた
一期「おや?皆様がダメならここは私の出番かと」
長谷部「そんなわけないだろう!」
薬研「いち兄、朝食持って来たんだが」
一期さんは襖を開けると薬研君の後から光忠と堀川君と歌仙さんがここにいる四人分の朝食を持って入ってくると円卓へセットした
彼等と入れ代わるように薬研君達が私の回りに座ると
歌仙「主、具合はどうだい?」
『うん…すこぶる……元気…』
燭台切「何か食べたい物はあるかな?」
『サラダ…うどん……野菜が…沢山乗った……冷たいうどん…』
燭台切「了解、もう少し具合が良くなったら作ってあげるね?」
『うん…ありがと……』
堀川「主さん、ちょっと失礼するよ?」
堀川君は濯いだタオルで顔や首の回りを拭いてくれた
『う…ん……ありがと……』
堀川「うん!お手伝いなら任せて!」
薬研「これは、手伝いと言うより病人の世話だな」
すると、スゥ、スゥと寝息が聞こえてきた
薬研「大将、寝たか』
この後、芋虫が暴れ出したのは言うまでもない
『う~ん…あつい…』
ゴロゴロゴロゴロ…
長谷部「あっ!主!?」