第18章 いざ!出陣! 【18】
三日月さんの部屋に向かっている途中でバッタリと三日月さんと出会った
『あ、三日月…さん……おはようございます……』
三日月「おはよう、ふむ主、何を朝から盛っている?」
『ちがぁーーう!わざとじゃないもん!』
三日月「相手は誰だ?」
『うっ!それ聞いてイジメたりしないよね?』
三日月「しないな、ただ…」
『ちょっと!?そこで止まらないで!?ただ…なに!?』
三日月「はっはっはっ!そいつが羨ましいなと言うだけだ」
『なんだ良かった…それだけで』
ホッとした瞬間、体の力も抜け膝から崩れおちそうになった
薬研「おっと!大将大丈夫か?」
『うん!…ふぅ~ふぅ~…足が…体が言うこときかないぃぃ~』
すると、薬研君は私を横抱きに抱上げた
薬研「大将、無理すんな」
『うぅぅ~……』
三日月「とりあえず広間に行くか」
『え?』
三日月「戻らないと皆、心配するぞ?」
『余計に心配させたり…しない…かな…?ふぅ~』
薬研「大将、これも2度目だ心配はいらない、知らない奴等には俺っちから話しておいてやる」
三日月「はっはっはっ!皆の反応が楽しみだな」
『ちよっ!三日月…さん…私で遊ば…ないで…よぉ~…ふぅ~ふぅ~…これから…公開処刑…される…気分………』
三日月・薬研「あぁ、そうだな」
『なっ!やめっ…ろぉ~』
一方広間では明石さんと蛍君愛染君が感動の再会を果していた
蛍丸・愛染「国行!」
明石「ぉお~二人とも元気そうやなぁ~」
蛍丸「うん!元気!」
明石さんは飛び付いてきた蛍君を受け止め抱上げると、もう片方の手で愛染君の頭を撫でていた
広間組「(親子の感動の再会を見ているようだな)」
そんな、ほのぼのした広間へ私を抱えた薬研君と三日月さんが入ってくると、途端に広間はシーンと静になった
長谷部「あっ!?主!?どうしたのですか!?」
長谷部さんが一瞬で私に近寄ると、その後から一期さんも来た
一期「主殿!?もしかして…」
『うん、その…もしかして…だけど…大丈夫…だよ』
三日月「薬研、ここからは俺が主を預かろう」
薬研「あぁ、頼んだ」
そうして私は三日月さんへ受け渡された