第18章 いざ!出陣! 【18】
明石「やっぱり、我慢出来ませんわ、少しだけええですか?」
すると、明石さんは私を抱き締めてきた
少しだけ抱き締めてええですか、と勘違いした私は、うん!と元気に返事をすると明石さんの背中をポンポンしてあげた
明石「ほな、お言葉に甘えて…」
明石さんは上半身を少し離すと私を見下ろす
私は、どうしたの?といった顔で見上げると、顎に手を添えられ持上げられると深く口付けされた
『っ!?』
しばしフリーズ…えっ!?少しだけってこれ!?
すると、明石さんの手が下から服の中に入り込み背中を撫で上げられゾワッと全身が粟立った
『ん゛!んーーーーー!』
明石さんの胸を強く叩くと離れてくれた
明石「何するんです?」
『何するんです?じゃない!何でこんな事!』
明石「主はん、うん!ゆうたやないですか」
『なっ!だって、ちょっとだけハグするだけだと思ったんだもん!』
明石「まさか、我慢出来ませんわってゆうたやないですか?なんで、続きを」
明石さんは腕を下の方で広げながら私に近付いてきた
『やめろー!』
私は部屋を飛び出し広間へと走った
ヤバイ!ヤバイ!ヤバイ!やってしまった!明石さんも口、甘かった!どうしよう、またドクンってなったら…ヤダヤダヤダ!
そんな事を考えながらも広間へ向かって走っていると…
ドクン!
『っ!イヤっ!』
やっぱりきたか!えっと、あの時は確か三日月さんが何とかしてくれた三日月さん!三日月さん!
『三日月さぁーーーーん!』
広間へ駆け込むと案の定、皆振り返る
皆「あっ!主様!主さん!主?おはよう!おはようございます!」
と挨拶が飛んで来る、一部やれやれ、朝から騒がしいと声もあったがとりあえず皆におはよう!と返す
薬研「大将、三日月に何か用があったのか?」
『あっ!うん!三日月さんは?』
薬研「まだ広間には来てないが?」
『うぅ~…』
ここでハァハァ言い出したら私朝から変態だと思われるぞ!?手をギュッと握り体が熱くなつていくのに堪えていると、異変に気付いた薬研君が私に駆け寄った
薬研「大将、話は後で聞く、とりあえず三日月の部屋に行くぞ」
薬研君は私の手を引き広間を出ると三日月さんの部屋へ向かった