第18章 いざ!出陣! 【18】
なんとか太郎さんと南泉君の睨み合いをおさめて皆の所へ戻ると、江君の隣に座る
『江君、さっきは取り乱したりしてごめんね?』
篭手切「こちらこそすみませんでした!言ってはいけない事を言ったかと…」
『そんな事ないよ?私も歌って踊れるようになったら一緒に皆の前で披露しよっか?』
篭手切「はい!是非一緒に!」
それからまた、少し皆とワイワイすると歓迎会はおひらきとなった
皆で片付けを終わらせ、一人、部屋へ戻ると、押入れから布団を引っ張り出し敷くと布団の上にゴロンと横になる
程よくお酒も入っていて気持ち良く眠りに落ちて行った
『Zzz…Zzz…Zzz…』
私が眠りに落ちて数時間、皆も寝静まった頃、私の部屋の襖が静にスーッと開き誰かが入って来た
その人は私に近寄ると、声をかけてきた
?「主はん、主はん」
『んん~?』
私は強烈な睡魔と闘いかながら、なんとなく目を覚ますと
?「自分も一緒に寝てええですか?」
『ん………い…よ……』
誰かが一緒に寝たくて部屋に来たのだろうと思い、確認もせず布団のすみの方へよけると、その人の寝る場所を開けてあげた
?「お邪魔します~」
その人は私の隣で横になると、背を向けている私をチラッと横目で見た
メガネを外し腕を伸ばし円卓にカチャリと置くと、その手を私に伸ばして来た
その手は私の肩を掴み優しく揺らした
?「主はん、布団から落ちそうや、もっとこっちに来いや」
『ん~~……』
私はまた、ゴロンと転がり、眠さのあまり、目も開けられずその人の方へ向くと、腕枕され、もう一方の手は背中をポンポンしてくれて、その心地よさにまた眠りに落ちて行った
『Zzz…Zzz…Zzz…』
?「主はん…ちょっと酒くさい…しかし随分無防備で…襲いますよ?」
『やめ…ろ…Zzz……』
?「はははっ、すいまっせん、なら今日はこれくらいにしときます」
その人は、私のおでこにチュッとキスをすると、抱き締め直し一緒に眠りに落ちて行った