第18章 いざ!出陣! 【18】
篭手切「あっ!主様!挨拶が遅くなってすいません、私は篭手切江と言います」
篭手切江と名乗った彼は持ってきたつまみをテーブルに置くと私の隣に座った
『篭手切江…君?篭手切君?江君?』
篭手切「お好きなように呼んで下さい!これからお世話になります、よろしくお願いします!」
『うん!じゃあ江君で!こちらこそよろしくね?』
篭手切「はい!ありがとうございます!私はここで歌って踊れる付喪神を目指します!」
『ぉお!凄い!格好いいね!歌って踊れる付喪…神?ん?付喪神?』
篭手切「はい!」
『神様?』
篭手切「はい!」
『えっ!?え~っと…ん~っと………』
光忠の方へ振り返り同じ事を聞いてみる
『光忠…って付喪神…様…なの?』
燭台切「うん、そうだけど?」
『神…様……?』
燭台切「うん、一応?主?」
『他の皆も…そうゆう事になる…よね?』
燭台切「うん、主?どうしたの?急に」
光忠の手が私の方へと伸びてきた
『私に触れてはいけません!』
私は正座をすると手を使ってスルッスルッと後ろへ下がり始めた
燭台切「主?どうしたの?どこ行くの?」
『そこにいて下さい、動かないで下さいね?』
私は皆が見渡せる位の所までスルッと移動すると
畳にバンッと手をつき、おでこも畳に打ち付けた
皆「主!?大将!?主様!?主さん!?」
皆の声が一斉に聞こえた
『ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!』
私は皆が神様と知らず今までかなりの悪態をついてきただろうと、バチあたりだとコワくなった
この場から逃げたしたいけどコワい…顔も上げられない次第に体がカタカタとふるえだした
長谷部「主!?どうしたのですか!?」
長谷部さんが駆け寄り私の肩に手を置くと私はビクッと震えた
『ごめんなさい!私に触れてはいけません!穢れます!ごめん…なさいぃぃ…ぅっ…ぅっ』
恐怖のあまり涙が出てくる
長谷部「主!?何を言ってるんですか!?顔を上げて下さい!?」
私はおでこを畳につけたまま首を横に振ると、おでこが畳にジョリジョリとすれた
薬研「大将?」
『ごめんなさいぃぃ!ひとおもいに殺って下さい!』
薬研君は、はぁ~と溜息をつきなから私に近寄った