第18章 いざ!出陣! 【18】
広間の入口にたどり着くと三人で立ち止まる
中からはガヤガヤと皆、朝食のため集り話している声が聞こえた
『ん~ワクワクしてきた✨浦島君は、私が呼んだら入って来てね?』
浦島「了解!」
そうして私と広君は広間へ入って行った
『皆おはよう!』
皆「あっ!おはようございます!、おはよう!」
皆から挨拶が返ってくるのを確認すると
『長曽祢さーん!蜂須賀さーん!ちょっと来て下さーい!』
長曽祢「なんだ?」
蜂須賀「俺を贋作と一緒に呼ばないでほしいな、俺、一人でじゅうぶんだろ」
長曽祢さんはそれを気にする様子もなく、又蜂須賀さんは何やらブツブツ言いながらも私の所へ来てくれた
『二人に会わせたい人がいるの!』
長曽祢・蜂須賀「会わせたい人?」
『うん!今、呼ぶね!』
私は広間の入口へ振り向き大きな声で浦島君を呼んだ
『浦島くーん!』
皆「浦島!?」
浦島「はーい!」
浦島君は返事をすると、広間の入口から顔を出し手をヒラヒラ振るとそこから走って広間へ入って来た
二人の兄は目を大きく開き浦島君が近付くにつれ嬉しそうに目が細くなっていった
兄弟の感動の再会を目の前でみれるとワクワクしていると、浦島君は私にドォーン!と抱き付いた
『ぇえ!?浦島君!?』
浦島「兄ちゃん達!会いたかったよ!」
浦島君は私をギュウギュウと後ろから抱き締めながら、顔はしっかりと兄達を見ていた
『浦島君!?抱き付く相手間違えてるよ!?』
浦島「間違えてない!だって主さんに抱き付きたかったんだもーん!」
『もーん!って…あははっ🎶』
すると長曽祢さんは浦島君の襟を掴み私から引き剥がすと蜂須賀さんは私を抱き寄せた
私・浦島「『ぅお!?』」
浦島「兄ちゃん達何するんだよぉ~!」
『浦島くーん!』
私と浦島君はジタバタと暴れていた
蜂須賀「主、何で暴れるんだ?」
『引き離されると抵抗したくなるよね?うん!』
長曽祢「主、浦島を連れて来てくれた礼は言うがあまり甘やかさないでくれ」
私・浦島「『え~』」
蜂須賀「二人で同じ事言うな」
私・浦島「『はぁい』」
仕方なく返事をすると兄達は私達を解放してくれた