第17章 いざ!出陣! 【17】
あれから、暫く泣いていた私はのぼせてしまい脱衣室で横になっていた
堀川「主さん大丈夫?」
堀川君は冷たく濡らしたタオルを目も隠れるようにおでこにのせてくれて、薬研君はタオルでパタパタと顔を扇いでくれていた
五虎退「あっ、主樣…」
『ん?五虎退君?』
声が聞こえた方へ片手を伸ばすと五虎退君がその手を包むように握ってくれた
『大丈夫だよ?私ね、今日良いもの見付けたんだ!今度、五虎退君と虎さん達を招待するね?』
五虎退「あっ!ありがとうございます!」
乱「えー!主さん!五虎退ばっかりズルーイ!」
『そっか!ちょっと狭い所だから順番に招待するね?』
乱「約束だよ!?」
『うん!よーし、だいぶ気分も良くなったし、皆、部屋に戻って寝ようね?』
そう皆に声をかけながら起き上がると
薬研「大将、本当に大丈夫か?」
『うん!さすが面倒見が良いね!それと、堀川君?タオルありがとう!冷たくて気持ち良かった!』
堀川「どういたしまして!」
それから小さい子達を部屋へ送り届けると私はまた脱衣室へ戻り自分の洗濯物をかき集め洗濯場へ向かった
洗濯物を洗濯機へ放り込み洗い終るのをイスに座って待っていると、お風呂場の方からガヤガヤと大人組がお風呂へ来たのだとわかった
『ぉお!団体さんがお風呂タイムだ』
何を言ってるのかまでは聞き取れないが時々笑い声や怒鳴っている声が聞こえた
そんな声を聞いていると洗濯場の扉が開いた
『ぉお!広君!』
「山姥切「あんたも洗濯か」
『うん!私、着替え少ないからこまめにしないとね?広君はもしや?その布洗いに来た?』
山姥切「あぁ、あまり人前で脱ぎたくないんだがな」
『私、良いの持ってるよ?ポンチョって言うんだけど、フードもついてるしヒヨコの顔とかくちばしもついてて可愛いんだよ!今、持ってくるから待ってて!』
山姥切「おっ!おい!」
私は洗濯場を飛び出すと部屋へ向かった
山姥切「ヒヨコ…」