第17章 いざ!出陣! 【17】
それから他の短刀も加え、かろうじて許しを得た脇差達も引き連れお風呂へ向かった
『…………………………』
にっかり「主?どうしたんだい?そんな難しい顔して」
『うん…私、まだ皆をよく分かってないみたいで…今、少し混乱してる…』
にっかり「何に混乱してるんだい?」
『にっかりさんが脇差?って事とか、獅子王君とか清光と安定、鳴狐さんはにっかりさんより少し小さいのに脇差じゃなかった…』
にっかり「なるほどね?まぁ、蛍丸みたいに小さいのに大太刀ってのもいるから、そうゆうもんなんだって難しく考えなくて良いと思うよ?」
『そうなんだ?薬研君は?短…刀?薬研君って随分大人っぽいけど…』
薬研「あぁ。兄弟と違って戦場育ちだからな、頼りにしてくれて良いぜ?大将」
『うん!もう、じゅうぶん頼ってるよ!ありがと!』
そうしてお風呂につくと、皆で、わちゃわちゃしながら服を脱ぎタオルを巻いてお風呂へ入った
全て洗い終え短刀達といつかのように露天風呂へ飛び込んだ
『ぷはっ、はぁ~露天風呂良いね!そうそう乱ちゃん?一期さんと一緒にお風呂入らなくて良かったの?』
乱「うん!この後、もう一回いち兄と入るから大丈夫!」
『なるほど!』
乱「主さんと一緒に入って、その後もいち兄と入って二度おいしい!」
『あははっ!そっか、良かった🎵』
するとスィ~っと骨喰君が近寄ってきた
『あっ!骨喰君、一期さん戻って来て良かったね?』
骨喰「うん、それ、お礼言いたくて。ありがとう』
『どういたしまして🎶』
骨喰「俺…」
『ん?』
骨喰「俺、元は薙刀だった」
『そうなの!?』
鯰尾「主!俺も元は薙刀でした!」
『ぇえ!?そうなんだ!?』
骨喰「炎が俺を焼いた…」
鯰尾「俺も焼けて一部記憶が無いけどなんとかなってますし!」
『っ!!』
私は二人の手を握ると
『ぅわあーん!』
鯰尾「なんで泣くんですか!?」
『だって!言いたくなかったかもしれないのに話してくれたから…ぅわあーん!』
鯰尾「そんな事ないですよ?」
骨喰「俺達の事、もっと知ってほしかったから」
『っ!!…ぅわあーーーん!ありがどぉ~~』
鯰尾「あははっ!ありがどぉだって」
骨喰「ふっ」