第17章 いざ!出陣! 【17】
私はタオルケットを巻き付け起き上がると
『よしっ!着替えよう!薬研君、この服、洗って返すからね』
薬研「そのままで良い」
『ダメだよ?汗かいたからね?ね?』
薬研「わかった、じゃあ頼む」
『了解!』
そして私は着替えるためにキャリーバッグをごそごそと漁ると
『………あ~家帰りたいな………どうしよう………』
三・薬・小・長・一「っ!?」
長谷部「主…俺達を見捨てるんですか?」
『へっ!?何の事!?』
振り返ると皆が傷付いた顔をしていた
『なに!?なに!?どうしたの!?』
小狐丸「ぬしさま…家に帰りたいですか?ここがイヤになったのですか?」
『わわわっ!家に帰りたいってのは着替えが少なすぎて取りに行きたいなって意味で!…出来るなら………』
長谷部「出来るなら?」
『ずっとここにいたい…』
長谷部「主!!」
『はいぃぃぃ!』
長谷部さんは立ちあがり私の前に来ると抱き締められた
長谷部「主…初めてお会いした時、ここがあなたの家ですよと小狐丸に言われたのを忘れたんですか?」
『あっ、うん!忘れてないよ!ありがとう!』
私も長谷部さんに抱き付くと胸に顔をスリスリした
一期「今度は長谷部殿が羨ましいですな」
長谷部「主!!一生このままでいましょう!俺は離しません!」
長谷部さんは更に腕に力を込めた
『あ゛~~~くるしい………』
ゴスッ!
長谷部「いでーー!」
小狐丸さんに頭を殴られた長谷部さんは頭を抱えて踞った
小狐丸「全く…長谷部はぬしさまの事になると直ぐに暴走しますからね少し離れましょう」
そうして小狐丸さんは私を抱き上げ一期さんの隣に座ると胡座をかいてその上に私を座らせた
小狐丸「ここはぬしさまの家って言ったのは私なのに…」
『そうだね?あの時怖がったりしてごめんね?』
小狐丸「いえ、今はもう怖くないのでしょう?」
『うん!』
私は背中を小狐丸さんの胸に預けると小狐丸さんの腕がお腹に巻き付き抱き締められた
一期「今度は小狐丸殿が羨ましいですな」
私は隣にいる一期さんに手を伸ばすと頭をナデナデしてあげら、その手を掴まれ手の甲にチュッとキスされた
『っ!?///一期さんどこの王子様?』