第17章 いざ!出陣! 【17】
燭台切「あっ、そうだ、主のこの症状、発散させてあげるか、半日もあれば消えますって一期君、言ってたよ」
薬研「そうか、このまま昼過ぎ位まで寝せておくか」
それから皆はおにぎりを食べ終えるとお茶を飲み干し、ふぅ~とひと息ついた
三・薬・に・鶴・伽羅「ごちそうさま」
燭台切「うん、じゃあ僕はこれ片付けてくるけど、君達はこれからどうするんだい?」
薬研「俺っちは大将が起きるまでここにいる」
にっかり「僕は部屋に戻るよ、いつもより早起きしたからね、少し休んでくる」
大倶利伽羅「鶴丸行くぞ」
鶴丸「何でだ!?俺は主といたい!」
大倶利伽羅「お前がいると休めないだろう!」
大倶利伽羅さんは鶴丸を引っ張って部屋から出ていった
薬研「三日月はどうする?」
三日月「うむ、俺は、たまには薬研の手伝いでもしようか、何か出来る事はないか?」
薬研「そうだな、堀川、さっきからずっとおとなしいと思ったら大将の事触ってるがまだ熱いか?」
堀川「うん、まだ熱いよ、汗もかいてる」
薬研「そうか、三日月、桶の水、替えてきてくれないか?」
三日月「あい、わかった」
そうして部屋には私と薬研君を残し皆出ていった
暫くすると襖の向こう、廊下からカタッと音がした
薬研「なんだ?誰か来たのか?」
襖を開けて廊下を見ると
薬研「何だ、山姥切か、大将が心配で様子見に来たんだろ?そんな所にいないで入ったらどうだ?」
山姥切「顔見たら直ぐ戻る」
そう言って山姥切は部屋に入ると円卓の下に頭だけ突っ込んで眠ってる私を見付けた
山姥切「っ!?巨大イモムシ………」
山姥切は私を円卓の下から引き抜くと布団へ寝かせてくれた
山姥切「あんたは何をやってるんだ…大人しく寝てろ」
『う~ん……スゥ…スヤスヤ』
蛍丸「主?」
蛍丸と愛染が心配そうに襖から顔を覗かせていた
山姥切「俺は部屋に戻る」
山姥切は立ちあがり襖の方へ行くと、二人の頭をポンと撫で、後は頼んだと呟き去って行った
山姥切と入れ替わるように蛍丸と愛染が部屋に入ると
蛍丸・愛染「イモムシ?」
それからは本丸の皆が代る代る様子を見にきたのは言うまでもない