第17章 いざ!出陣! 【17】
三日月「おぉ!やはり主は俺が欲しいか?」
『うん……さっき……三日月さんの…手…ひんやりしてて…気持ち………良かったの………また…撫でて欲しい……』
三日月「そうか?手だけと言わず俺の全てをくれてやるが、どうだ?」
すると三日月さんは私の頬にそっと手を乗せてくれた
『ふふっ……私は…そこまで……欲張りじゃ…ハァ………ないですよ~だ……冷たくて気持ちい………ありがと…ね…』
そうして私は三日月さんの手に自分の手を重ねると、目を閉じた
『…………………………スゥ……………スゥ………スゥ……』
三日月「おや?寝てしまったか?」
鶴・伽・に・石「はぁ~~~」
四人は安心したように溜息をつくと座り込んだ
三日月「さて、主がこうなった訳を話して貰おうか?」
溜息をついた四人は顔を見合せていると
薬研「俺っちが話す。今朝、いち兄の声が聞こえてな、大将と一緒にいち兄を探しに行ったんだ、そしたら、池に沈んでたいち兄を大将が見付けてくれた」
三日月「池…か、なるほど…瘴気で近付けなかったからな、主は池に落ちたと言っていた」
薬研「あぁ、何かに引っ張られるように池に落ちたからな、いち兄が引っ張ったんだろうな、大将のお陰で池も回りの空気も浄化されて綺麗になったぜ」
三日月「今、一期は?」
薬研「乱達と先に飯行かせた。いち兄、見付けた時はまだ刀だったんだが大将が呼び出してくれて…その…」
にっかり「僕が話そう、一期は前の主の時のクセが出たらしくてね?思わず今の主に口付けをしてしまったんだよ」
三日月「うむ、羨ましいな」
にっかり「そうだろう?僕も羨ましかったよ。でもね、僕達の唾液には媚薬効果があるらしくてね?それで主が今こうなってるって訳さ」
三日月「効果はいつきれる?」
にっかり「う~ん、わからないね」
薬研「いち兄に聞いてくる、それと一応他の皆にも大将の話してくる……余り大将から目を離したくないんだがな」
石切丸「私が行ってくるよ、主をよろしくね」
にっかり「僕は桶に水を汲んでこよう、手拭も一緒に持ってくるね」
薬研「あぁ、ありがとう、頼む」
そして部屋から出ていく二人を見送った
三日月「主が起きたら俺の唾液も確かめよう」
薬研・鶴丸・伽羅「やめろー!」