第17章 いざ!出陣! 【17】
『ちょっと…三日月さん……ハァ…どうだ?…じゃないからね?ハァ…ハァ…』
三日月「はっはっはっ🎶そうか?しかしだな、据え膳食わぬは男の恥と言うだろう?」
『ねぇ~…ハァ…それ、私が誘ってる………みたいな…いい方………しないでよぉ………』
三日月「おかしいな?誘っていないのか?そんな格好で、涙目でハァハァ言われてはな、うむ」
『三日月さん…!?………うむ…ってなに?………フゥ~…勝手に……一人で……納得…しないで?…コワイから!………』
すると廊下から数人が走って近付いて来る音が聞こえてきた
薬研「大将!大丈夫か!?」
にっかり「主!?」
大倶利伽羅「おい!」
鶴丸「俺の主ー!」
ゴンッ!
鶴丸「いでーーー!」
伽羅・薬研・にっかり「「「竜の拳」」」
鶴丸「お前ら三人で殴るなんて痛いじゃないか!」
石切丸「ゼェ、ゼェ、やっぱり君達、速いね?主は大丈夫かい?」
五人が部屋へ駆け込んで来た
三日月「何を騒いでいる?」
『あっ…皆………』
私は余り力の入らない腕で身体を支え起き上がると、薬研君が駆け寄り私の身体を支えてくれた
薬研「大将!何で症状が出て直ぐに言わなかったんだ!」
『ごめ…なさい…こんな風に…なるなんて………フゥ~フゥ~…知らなかったから……くっ…身体が…ドクンッてしたら………熱くなってきて……コワくなったの………』
薬研「わかった、もう喋らなくていい、休んでくれ」
私は薬研君の肩におでこを乗せると声を殺して泣いた
石切丸「そのままじゃ辛いだろう?布団を敷くね?」
薬研「あぁ、頼む」
にっかり「三日月?平気だったのかい?」
大倶利伽羅「主が欲情してるの気付いてただろう?」
三日月「あぁ、発散させてやろうと思ったんだがな、拒否されたぞ?はっはっはっ!」
石切丸さんが布団を敷きおえると薬研君は私を布団に寝せてくれた
『ぁ~…暑いから………掛け布団…いらない』
薬研「大将、タオルケットだけでも掛けような?」
『なんでぇ~』
薬研「大将、イロイロ見えそうだぜ?」
『ぁっ…ぅ~………はい………』
薬研君は首までタオルケットを掛けてくれると優しく頭を撫でてくれた
薬研「大将、何かいるか?」
『三日月さん…の……』