第17章 いざ!出陣! 【17】
薬研「大将?どうした?」
『あっ!うん!いつまでも、この格好だと恥ずかしいから着替えてくるね?一人で大丈夫だから皆、先に広間行っててね?んじゃ!』
私は脱衣室から飛び出すと自分の部屋へ走った
『(ヤバイ!何か身体が熱くなってきた!?何これ!?ヤダ!ヤダ!ヤダ!ぅわぁ~部屋までこんなに遠かったっけ!?)』
それでも私は部屋に向かって走っていると、廊下の向こうから三日月さんが来るのが見えた
三日月「主よ、朝から元気だな」
『三日月さん!おはよーう!』
三日月「何だ?その格好は、俺を誘っているのか?」
『残念でした!さっき池に落ちてこれは薬研君から借りたの!だから着替えてくるね!んじゃ!あっ!言っとくけど私ポップコーンじゃないからね!?』
三日月さんを上手く誤魔化せたかな?気付かれませんようにと願いながら歯を食い縛り三日月さんの横を通り過ぎた
『(よしっ!上手く誤魔化せた!部屋まで後少し!頑張れ私!)』
部屋の襖が見えてくると安心てスピードを落としたが、部屋の手前で突然誰かが目の前に現れドンッとぶつかった、するとそのまま抱き締められた
三日月「主よ、何があった?話せ」
『あっ、三日月さん……っ!池に…落ちた……ぅくっ!』
私の身体は更に熱を持ち熱くなっていた。自分の身体じゃなくなっていくような恐怖を感じ震えだした
三日月「主よ、何があった?」
『っ!……三日月…さん鋭いね……う……ハァ…ハァ…』
三日月「立っているのが辛いか?歩けるか?」
私は三日月さんに支えられ部屋に入ると膝の力が抜け崩れ落ちそうになり三日月さんの服を掴んでみても手にも力が入らなかった
三日月「おっと、大丈夫か?」
『うん、少し…ハァ…ハァ…横になりたい』
三日月「あい、わかった」
そして三日月さんは、私を寝かせると座布団を2つに折り頭の下に入れてくれた
『三日月さん、フゥ~…フゥ~…ありがと…ね?』
三日月「辛いか?」
『大丈夫…だよ…』
三日月「………主よ、欲しいなら幾らでもくれてやるが、どうだ?」
三日月さんの手が私の頬を撫でた
『っ!』