第17章 いざ!出陣! 【17】
薬研君は私を抱え後へ飛び退くと他、短刀達は、一期さんの服を引っ張り後へ下がった。
又、大人組は私と一期さんの間に立ちはだかった
厚「いち兄!何やってんだよ!」
一期「はっ!主殿!すみません!前の主の時のクセが…」
鶴丸「クセって何だ!?主に口付けする事なのか!?」
一期「すみません…前の主は常に私に触れていなさいと言われていたものですから…」
一期捜索隊「…………………………」
『?』
皆は思い当たる節があるのか黙っていた
『甘い』
薬研「は?甘い?」
『うん、口の中甘い』
一期「主殿!唾を飲み込んではいけません!」
『えっ!?』
おもわず唾をゴクリと飲み込んでしまった
一期「ぁあ!」
『えっ!?えっ!?なに!?なに!?』
薬研「いち兄!大将の口に何か入れたのか!?」
一期「薬研、そのまま主殿をしっかり掴まえていて下さい」
薬研「言われなくても、いち兄は大将に近付けさせない」
一期「はい、お願いします。私達、刀剣男士の唾液には、媚薬効果があります、それは抵抗なく飲み込めるように甘く感じるようなのです」
『まさか!私、媚薬なんて飲んだ事ないし!大丈夫でしょ!?あっ!鶴丸!あの時、鶴丸が甘く感じたのは気のせいじゃなかったんだね?でも、なんともなかったよね?』
鶴丸「そうだな!そんな事もあったな!」
乱「ちょっと!鶴丸!?主さんになにしたのさ!?」
鶴丸「あっ!イヤ…そのなんだ、主の口をちょっとだけペロッとな」
乱「鶴丸ー!」
ゴンッ
鶴丸「いでーーー!伽羅坊!?この事はあの時、話しただろ!?嫉妬か!?」
ゴンッ!
鶴丸「いでーーー!」
『あははっ!』
一期「ペロッですか…少量だったから症状が出なかったのかも知れませんね」
『大丈夫だよ!私には効かないのかもしれないよ?なんともないし!取り敢えずこの格好恥ずかしいから着替えたいし部屋行くね?』
薬研「大将、俺っちも一緒に行く、どこか体調に変化があったら直ぐに教えてくれ」
『うん!わかった!ありがとう!んじゃ乱ちゃん達は一期さんと広間行っててね?私も直ぐに行くね?』
乱「はーい!」
そうして乱ちゃん達は、脱衣室を出ていった
ドクンッ!
『っ!?んっ!…あっ……』