第5章 Shake it !
【雅紀side】
みんなの動きが慌ただしい。
何が起こってるんだよ~(。-`ω-)
部屋を出て行った、挙動不審の松潤を追いかけるように翔さんも出て行き...
なかなか二人が帰ってこないから、
もう気が気じゃなくって///
俺も探しに行こうかと思った矢先。
何食わぬ顔して戻ってきた…来たけどさ。
その取って付けたような『しれっと感』が、逆になんだか怪しくて。
もう気になって書類の文字が頭に入らないしさ!
↑仕事をしろ!仕事を///
翔さんのデスクに行ってみようかと思ったその時。
今度は、ドスドスと大野さんが近付いて、翔さんを拉致ってしまった!!
フロア中が、その様子が気になるのか、チラチラ見てる。
大野さんに連れられて、翔さんが出て行ってしまった後、俺はもう、居ても立ってもいられず、立ち上がろうとした。
するとそれより一瞬だけ早く、
松潤が、二人の後を追う様に部屋を出て行った。
えっ??...呆然とする俺..
どうしたんだ!?
何があったんだ!?
固まる俺の側にやって来たニノが、耳元で、
「大野さん、ルール違反ですよね~?
だって今は松潤の番なんだから...」
と言った。
...確かに。
今は松潤の順番だから、俺達はじっと我慢してなきゃなんないんだ。
それなのにさ!!
「伝えに行きましょう!」
「へっ??」
思わず大きめの声が出て、慌てて口を塞いだ。
するとニノは、目で合図して入り口に向かって歩きだした。
着いて来いってことだと理解した俺は、急いでニノの後を追って廊下に出た。
「伝えにって~?何を~?誰にだよ!?」
「だから~...フェアで行こうって。大野さんに..」
そんなこと言ってるけどさ~、あの人たちがどこにいるのか分かんな..
「危なっ///急に止まるなよ..」
立ち止まったニノに、危うくぶつかりそうになった俺は、その視線の先に、中の様子を伺う松潤を見つけた。
フロアの端の小さな会議室。
「課長!電話です!」
松潤は、そう大声で言って、意を決したようにそのドアを開けた。
俺とニノは、目の前で閉まったドアに耳を当て、
そっと中の様子を伺った。
「あ~、もう///よく聞こえないよ!」
「しっー!静かにしてください!」
ニノに怒られて、俺は渋々口を噤いだ。
ドア越しに、中から聞こえて来たのは...