第5章 Shake it !
【翔side】
「全く...お前は~」
やれやれという顔で溜息を吐くと、潤は泣きそうな顔で、
「だって!夕べの翔さんがエロ過ぎ..」
「シッ///」
俺は左手で潤の口を塞いだ。
誰か聞いてたらどうするんだよ!
暫くそのまま、個室から外の気配に神経を集中させたけど、どうやら誰もいないらしい。
俺はそっと潤の口から手を離し、
「仕事中に何考えてるんだよ!こんなことなら、お前とのことは..」
「いやだ!!お願い翔さん。ごめんなさい!もう、考えないようにするから...
あ、でも考えちゃうかもしれないけど...でも..勃起しないように...
あぁ、それも無理かも...えっと..」
「もういいよ...」
「えっ!?」
驚いた潤の唇に、そっと自分のを重ねた。
「俺の責任じゃないけど...俺のせいでもある訳だし...仕方ないから、シテやるよ..」
そう言いながら、カッチカチのじゅんを握った。
「えっ?で、でも...あの、大丈夫だから..」
「大丈夫じゃないから、こんなとこで、こんなことしてたんだろ~が...」
「...翔さん」
俺は、潤を壁に押し付けて立たせ、唇を啄みながら、ソコを扱きだした。
「時間無いから、直ぐにイカせてやるよ...」
「大丈夫です...もう直、イキそうだったんで..」
「ば~か♪」
潤のを握ってたら、何だか俺の身体も熱くなってきて。
...と言うことは、当然アソコも熱くなって来る訳で...
俺は潤の手を取って俺の股間に触らせた。
「翔さん!!」
喜々とした表情で俺のを握った潤は、
「俺にも...させて❤」
そう言いながら、慣れた手つきでベルトを外し、スラックスとボクサーをずらした。
こんな場所で、こんな時間にという背徳感...
何時、誰かが来るかもしれないというスリル...
それが俺達をあっという間に高みに導く。
「...あ..翔..さん..」
「...じゅん..」
声を出さないように、無理に塞いだ唇なのに、次第に粘着質なイヤらしい水音を漏らしていた。
「...ん..ぁっ..んんっ///」
「...んふっ///」
俺達は、お互いの手のひらに、ほぼ同時に熱を放った。
その5分後。
俺と潤は何食わぬ顔でデスクに座った。
素知らぬ顔で仕事に戻った俺を、智くんがじっと見つめていたこと、気付かなかったんだ。