第4章 夢
【翔side】
その瞬間、目を閉じて、吸い上げる様にするのニノ口の中に、遠慮なく放ってしまった。
最後の一滴まで吸い上げ、何の躊躇いもなく飲み込んだニノは、ニッコリしながら上目遣いに俺を見た。
......こいつ、天使みたいな顔して、
実は悪魔だ...
引き込まれる...
二宮和也...虫も殺さない顔してさ。
こういう男が一番悪い奴なんじゃないかって...
分かってるけど、抗えない。
口元を拭いながら、
「たくさん出ましたね...」
そう言って立ち上がり、俺の首に両手を回し、唇を押し当てて来た。
されるがままの俺は、ニノの細い腰を抱き寄せ、薄い唇を抉じ開け、舌を捻じ込んだ。
「...んんっ...あんっ..」
甘い声を惜しげもなく漏らして、ニノは俺の舌を絡め取り、下半身を押し当てて来た。
....当然のように硬く変化を遂げた『にのちゃん』が俺の脚に押し当てられた。
唇を離し、頬を指で撫でながら、
「...ニノ...くれるんでしょ?今夜..」
と言うと、
「早く貰ってください...さっきから、翔さんのコレ、欲しくて欲しくて、堪らなかったんだから...」
ニノはそう言いながら、俺を握って来た。
さっき出したばかりのソレは、もうすっかり復活を果たし、今か今かと臨戦態勢だ。
「ベッド、行こうか?」
「...うん」
ニノは悪魔だ。
でも...それでもいい...ニノに今夜は溺れたい...そう思ってる自分がいる。
脱衣所で身体を拭き合って腰にバスタオルを巻いた俺は、同じ格好のニノをひょいと抱き上げた。
「あ、ダメ...重いから」
焦るニノ。でも、暴れることもなく、俺の首に捕まった。
俺はそのまま、ニノを寝室に連れていき、ベッドに下した。
...潤んだ目で俺を見つめるニノ...
「...ニノ、俺って、まだ可愛い~?」
「...カッコイイです。俺が知ってる誰よりも、翔さんが一番カッコいいです」
ゆらゆらした瞳で、そんな言葉を吐くニノ。
「ニノが知ってる男って、何人?」
そう聞いてみた。
するとニノは、一瞬目を見開いたけど、直ぐににっこりして、
「3人...かな?」
と笑った。
「たった3人の1番かよ~!」
笑う俺。するとニノは、
「でも、2位以下を引き離して、ぶっちぎり、断トツですから🎵」
と、俺の指に唇を押し付けた。