第4章 夢
【翔side】
...バージンかぁ~..
男の場合もそういうのかな~?
真っ赤になったのが恥ずかしくて、ニノと反対を向いてベッドに顔を付けている。
...まあ、今更だけどね。
今まで親にだって見せたことない、
まあ、赤ちゃんの頃は不可抗力で毎日見せてただろうけど...
そんなのさ、忘れてるし。
もう時効だし...
あんなとこ、しっかり見られて、指も入れられ、
...実際指どころの話じゃないんだけど。
夢だって思いたいけど...
今も何だか異物感が残ってる上に、痛いし...
それよりも認めてしまうのが怖いのは...
「翔さん、最初なのにあんなに感じてて...そっちの才能もあったんですね~🎵才能豊かな人って何でも..」
「ニノ!!」
「ふえっ??なんすか、急に..」
「初めてだと、感じないもんなの??」
飛び起きた俺に、すっかりいつもの余裕の笑顔になったニノは、
「女の子だって最初は、そんなに...じゃないでしょ?だんだんと開発されてくっていうか...してくっていうか..」
なんだよ、それ?経験豊富、百戦錬磨みたいなセリフは。
したり顔の饒舌なニノに、
「お前は最初、どうだったんだよ?つ~か、最初って誰だよ?」
「......」
すると、急にニノは顔を強張らせ、そっと視線を反らせた。
あーーー!!何だよ~?気になるじゃん!
「言えや~!お前の..バ、バージンって、誰が奪ったんだよ?」
...困ってる困ってる...さっきから、ソッチは俺より進んでますよ、的なドヤ顔に一発逆転の決定打を...
「気になります~?」
「へっ??」
「俺の初めての相手...気になります?」
「え?あ..いや、べ、別に..」
...ヤバい///気が付いたら俺、
彼女、いや、この場合彼氏か?
...どっちでもいい!!
恋人の過去に嫉妬してグダグダいう、面倒くさい奴と変わんないじゃん!!
「翔さん❤」
急にニノが俺に抱き付いてきた。
「一週間、仲良くやりましょうね❤なんなら、その後も、俺と、ずっと...」
そう甘えた声で言いながら、バスローブの胸元から差し込んだ指で、さっと乳首を摘まんで捻った。
「あんっ❤」
「ふふっ、やっぱり翔さん、才能ありですね~、明日も楽しみだな~🎵」
明日??明日もって...
俺の身体が持たないよ~///