第4章 夢
【和也side】
ヤバイ…
「ああっ、やめっ...ダメッ..ソコ..んんぁっ..」
狭い浴室に響き渡る、翔さんの艶めかしい嬌声と。
俺と翔さんの肌がぶつかる音。
翔さんの中にいるソイツから伝わる熱だけでもイッちゃいそうなのに、聴覚まで刺激されて。
押し寄せる射精感を、唇を噛んで必死に逃した。
だって、カッコワルイじゃん。
入れてすぐにイッちゃうなんてさ。
大野さんや相葉さんとどんな風に愛し合ったのか知らないけど。
あいつらよりカッコワルイとこ、見せらんないし!
「どうです?気持ちいい?」
余裕ぶって訊ねてみると、息も絶え絶えの翔さんは頬をピンク色に染めてコクコクと頷いた。
「あぁっ…ニノっ…も、どうにかなっちゃいそ…」
目を閉じて、恍惚とした表情を浮かべる翔さんは、恐ろしく綺麗で。
ドクン、と心臓が波打つ。
「んんっ…え…なんか、またおっきくなった…?」
薄らと目を開いて振り向いた瞳は、まるで小動物みたいで。
俺の中に眠ってた雄の部分をひどく刺激する。
ズルいよ…
そっちになった途端、そんな顔見せるなんてさ。
ずーっと手放したくなくなるじゃん…
「…一緒に、気持ち良くなりましょ?」
これ以上その目を見つめてると、誰の目にも触れないように腕の中に閉じ込めて、自分だけのものにしてしまいたい気持ちが止められなくなりそうで。
少し視線をずらすと、さっきから反り返っていい音たててる「しょうくん」を握った。
「あっ…ニノ、ダメッ…」
突き上げるリズムに合わせて扱くと、筋肉のついた綺麗な背中がしなる。
同時にものすごい締め付けがきて、もってかれそうになった。
「ちょっ…締めすぎっ…力、抜いて…!」
「んんんっ…無理っ…」
髪を振り乱しながら快楽に沈んでいく姿は、誰より淫らで、でも美しい。
これはホントのホントにマズい…
…これはゲーム、なのに…
翔さんは俺だけのものじゃないのに…
本気になったら、ダメなのに……
「…も、イクよ…?」
溢れ出そうになる心に蓋をして。
目の前にある快楽に集中するべく、突き上げる速度を上げる。
「あ、あ、あっ…やぁっ…」
手の中のしょうくんが、また大きくなった。
まるで俺の全部を搾り取ろうとするかのように、ギュンギュン締め付けてくる。
「一緒に…イコ…?」