第3章 Amore
【智side】
「じゃあ、ニノと松潤は自分の番がきたらどうすんの?翔くんを抱くの?翔くんに抱かれんの?」
俺の言葉に、2人は腕を組んで考え込んだ。
「そりゃあ…」
「…俺は、抱きたい」
きっぱり言い切ったのは、松潤。
「俺も、抱きたいかなぁ~」
「え?おまえは抱かれてろよ。なんか、そっちの方がしっくりくるし」
ニノの呟きに、松潤は嫌そうな顔をする。
「なんでさ?」
「なんでって、だっておまえ、俺とヤルときもそっち側じゃん」
「それとこれとは関係ないだろ~?潤くんとは、単なる欲求不満解消だけど、櫻井さんとなると気持ちの入り方が違うもん」
「…悪いけど、翔くんのバージンは俺がもらうよん♪」
口を尖らせて言い争う2人の間に割って入ると、松潤はピクリと体を揺らした。
「あ~っ!そういうこと~!?」
ニノはようやく気が付いたらしい。
だって、あいうえお順だと、松潤が最後だもんな~。
「っていうか、大野さんは最後だろ~?」
「なんでだよ~!順番だと次は俺だもん!」
「もう1回ヤッてんだから、最後に決まってるでしょ」
「え~っ!?」
やだよ~!
1ヶ月先なんて、我慢出来ないっ!!
「翔くんのバージンは俺がもらうもんっ!」
「残念でした~。俺が先にもらいます」
「くっそ~!なんで名前順なんだよ~っ!」
「名前順でも年齢順でも、どっちみち潤くんが最後じゃん」
勝ち誇ったように笑うニノと、悔しそうに唇を噛み締める松潤を横目で見ながら、俺はこの間のエッチを思い出してた。
あの時の翔くん、カッコよかったな~❤
必死にイクの我慢してるみたいに眉間をぎゅっと寄せてさ。
それが、すっごいセクシーで❤
あんな顔、会社じゃ絶対見られない。
俺の下で喘ぐ翔くんもきっと可愛いだろうけど、でもあんなカッコイイ翔くんを間近でもう一回見るのもいいなぁ~。
あ~、どうしよ~っ!?
でも1週間あるんだもんな!
どっちも試してみるってのも、アリだな~♪
「…大野さん、その顔ヤバイ」
「ふぇっ!?」
「…まさか、櫻井さんとのエッチ、思い出してんじゃないだろうな…?」
「そ、そんなことっ…」
いつの間にか2人に距離を詰められてて。
右腕を松潤、左腕をニノにガシッと掴まれた。
「ねぇ…櫻井さん、どんな感じに大野さんを抱いたの?」
「俺らに教えてくんない?か・ら・だ・で❤」