第3章 Amore
【和也side】
「じゃあ、改めて。おつかれっした~」
コンビニで酒を買い込んで。
大野さんと潤くんと俺は、潤くんちのリビングで缶ビールを合わせた。
「あ~、今ごろ相葉ちゃん、翔くんにアンアン言わされてんのかな~」
一気に半分ほど飲み干して、大野さんがでっかいため息を吐く。
「どうだろうね~。というか、やっぱ相葉くんが下なのかな?」
潤くんは首を傾げながら缶を煽る。
「え?そうじゃない?そんな感じするけど…なぁ、ニノ」
突然振られて、思わず口に含んだビールを噴き出しそうになった。
「知らないよっ…まぁでも、相葉さんが櫻井さんをアンアン言わせるよりは想像出来るかもね…」
ついつい想像してしまい…
「わぁっ!」
「ひい~!」
「やめろ~!」
どうやらみんな同じだったらしく、それぞれに悲鳴をあげた。
「でもさ~、あなたよくエッチまでもっていけたよね。なんでそんな流れになったの?」
それは純粋な興味。
大野さんが櫻井さんとどうやらイタしちゃったらしいって聞いて。
最初に浮かんだのは悔しさとかより、どうやって?ってことだった。
だって櫻井さん、どう見てもノーマルだったし。
しかも、大野さんのこと結構警戒してたし。
だから、なんとなく俺たち3人はのんびり構えてられたんだ。
「そりゃあもう、愛の力に決まってんじゃ~ん❤」
「バカか」
デレた大野さんの頭を、俺が反応するより早く潤くんがはたいた。
「睡眠薬でも、盛ったか?」
「そんな犯罪まがいのこと、するかよ!」
「大野さんなら、やりかねないなぁ、と…」
「そんなことしたら、翔くんのイク顔見られないだろ~?」
…そこかよ…
「大野さんが下だったんだよねぇ?それもどうやって決めたの?大野さんが無理やり襲うんならわかるけど…」
潤くんじゃないけど、この人それくらいやりかねないし。
「だから~、愛の力だって❤」
「…いい加減にしないと、犯すよ?」
「なんで信じないんだよ~!だってほんとだもん!どっちがいい?って聞いたら、抱く方がいいって自分で選んだんだよっ」
「…嘘だ」
「ほんとだって!信じろよ!」
あの櫻井さんが~?
そんなこと言うか~?
「じゃあ、ニノと松潤は自分の番がきたらどうすんの?翔くんを抱くの?翔くんに抱かれんの?」
大野さんがいきなり真剣な顔で、訊ねてきた。