第7章 まだ見ぬ世界へ
【智side】
「あ、あんっ…」
いきなり入ってきた相葉ちゃんの指に掻き混ぜられて、思わず声が出ちゃった。
「大野さん、今の声、エロっ!」
相葉ちゃんは楽しげに笑いながら、ぐいぐい奥まで指を突っ込んでくる。
「やぁんっ…優しくしてって、言ったじゃん…!」
「そうだっけ~?俺バカだから、忘れちゃったな~」
わざとらしく惚けて、力任せに内壁を擦られ、入り口を押し広げられてく。
「あ、あぁっ…」
「大野さん、もう柔らかくなってきたよ?エッチな身体だね♪」
「やだっ…言わないでっ…」
なんで?
相葉ちゃんって、こんなSな人だったっけ!?
どっちかっていうと、Mっ気たっぷりだった気が…
なんて考えてると、急に前を強く吸われて。
「んあぁっ…」
視線を下に向けると、翔くんが俺を咥えたまま、上目遣いに睨んでた。
まるで、違うこと考えるなよって言ってるみたいに。
え…
もしかして、嫉妬してる!?
手を伸ばして、するりと翔くんの頬を撫でる。
翔くんだけだよって、伝えるために。
翔くんは満足げに目を細めて。
俺の滾りを扱く速度を速めた。
「あっ…翔くん、まった…!」
途端に、出口を求めて体中の熱がそこに集まってくる。
「あ、大野さん、イキそう?すっげ、締まってきたよ?」
翔くんの口の熱さにだけ集中したいのに、相葉ちゃんの指の動きにも翻弄されて。
感じたことのない圧倒的な快感が、波のように次々に押し寄せて、俺を押し流していく。
「あっ、ダメッ…出ちゃうっ…」
「いいよ~、出しちゃえ!」
「やっ…翔、くん、離してっ…」
さすがにこの状態で口に出すのは鬼かなと思って、そう言ったのに。
翔くんは口の端を上げてニヤリと笑うと、先っぽをぢゅうっと強く吸い上げた。
「やぁぁっ…!」
その強烈な快感に、頭が真っ白になって。
俺は呆気なく翔くんの口の中に吐き出しちゃった。
何度もびくびくと痙攣するソイツを、翔くんは最後の一滴まで絞り取るように吸い上げる。
痺れるような快感が、指先まで染み渡って。
俺は崩れるようにその場にへたり込んだ。
「じゃあ、今度は俺の番ね~」
床に這いつくばってる俺をぐりんとひっくり返して、相葉ちゃんが足を広げる。
「え!ちょっと…!」
なんで、俺!?
「雅紀、いっきま~す!」
ちょっと待った~!!