第7章 まだ見ぬ世界へ
【潤side】
「では改めて。これからもよろしく~!」
なぜか相葉くんの合図で、俺たちは乾杯した。
「なんで相葉さんなんですか…」
「いいじゃ~ん!こういうのは早いもん勝ちでしょ?」
「はぁ~?意味分かんないし…」
ニノが呆れ気味にツッコミ入れて、それに相葉くんがトンチンカンな答えを返すのを、翔さんはニコニコしながら見つめていた。
あ~、やっぱ美人だよなぁ…
「翔くん、美人だねぇ…」
心の声が漏れ出たのかと思ってびっくりして隣を見ると、大野さんがふにゃふにゃ笑いながら翔さんを見てた。
同じこと、考えてた…
「は、はぁ!?何言ってんだよ、智くん!」
大野さんの言葉に、翔さんは真っ赤になって怒った顔を作る。
けど、それもすっげぇ可愛いんですけど。
「その顔も、美人さん❤」
またも大野さんと意見があった。
「ね~?松潤も、そう思うよね~?」
「うん。もちろん」
同意を求められ、俺は素直に頷く。
だって、マジで美人だもん!
世界一の美女より、翔さんのが美人だ!
「潤までっ…!本当、やめて!」
ますます真っ赤になった翔さんに、大野さんがずいっと詰め寄った。
「あんまり可愛いからさぁ~、キスしたくなっちゃった♪」
出たよ!
「はぁ!?今日はなにもしないって言ったじゃん!」
「何もしない、なんて言ったっけ?」
「言ったよ!」
「そうだっけ?」
大野さんは同意を求めるように俺たちを見渡して。
翔さんから見えないところで、ニヤリと悪い顔をした。
「…言ってませんね」
すぐに反応したのは、ニノ。
あいつ、そういうのを感じるの、すげぇ早い。
「言っただろ!」
「4人を相手にしろなんて言わないから、とは言いましたけどね」
「何もしない、とは言ってなかったな」
俺もすぐにそれに乗っかってみる。
「あ、じゃあ一人ずつならいいんだ~」
相葉くんは脳天気にそう言った。
「ひ、一人ずつって…」
怯えた顔で後退りする翔さんの腕を、大野さんがガシッと掴む。
「翔くん、キス、しよ?」
人畜無害そうな顔でそんなこと言って、唇を寄せていく。
翔さんは怯えるウサギみたいな顔で見つめてたけど、大野さんの唇が触れそうになった瞬間、観念したようにそっと目蓋を降ろした。
そのキス待ち顔、ヤバいくらいエロい…
俺のアソコが、ズクンと疼いた。