第1章 Kissからはじめよう
【智side】
「これ、なに?」
なんて言われて、顔を上げて確認すると俺のグレーのパンツに出来たシミ…
んもうっ!わざわざ聞かなくても知ってるじゃん!
同じ男なんだもん!
口を尖らせて抗議の視線を送るけど、翔くんはニヤリと笑うだけで。
「そ、そんなの…言えないもんっ」
次に頬を膨らませてみると、小さな声を立てて笑われた。
「言ってよ。智くんの口から聞きたい。言ってくれたら、ちゃ~んと智くんのしたいようにしてあげる❤」
語尾に❤までつけられちゃってさ…
翔くんってこんな意地悪だっけ?
それとも、ドS?
知らなかったよ…
「む、むり…」
「じゃあさ、なんでこんなことになってんの~?」
パンツの上からぎゅっと握られて。
親指でグリグリって先っぽをやられた。
「あんっ…」
「ほらほら~」
「あぁんっ…やめてよぉ~」
「だったら、ちゃんと言って?」
ううう…翔くんのイジワル…
「しょ…翔くんが気持ちいいことするからっ…」
「ふふっ、じゃあどうして欲しい?」
「…直接、触って…」
「了解♪」
顔から火が出そうになりながら口にすると。
ちゅって音を立てて唇にキスをくれて。
パンツのゴムに手を掛けると、一気にずり下げた。
俺のジュニアがぴょこんって元気よく飛び出した。
「ふふっ、すっごい元気❤」
翔くんは楽しそうに笑いながら、俺のジュニアくんをジッと見つめてる。
「そ、そんなに見ないでよ~!恥ずかしいじゃんっ」
「だってさ~、人のってこんなマジマジ見ることないじゃん!いや、自分のだってこんなに見ないよ~」
唇に手を当ててそう言いながら、あっちやこっちに顔を向けて、あらゆる角度から俺のジュニアを観察してる。
ううう…恥ずかしいよぉ…
これ、羞恥プレイってやつですか…?
翔くん、そんな趣味あったんだ…
「あ、今またちょっと大きくなった♪見られて、興奮しちゃったんでしょ」
だから~!
いちいち実況しなくていいからっ!
「お、俺ばっかり恥ずかしいのやだっ!翔くんのも見せろよ~っ!」
あまりの恥ずかしさにもう訳わかんなくなって。
俺はガバッと体を起こすと、翔くんの肩に手を掛けて反対側に押し倒した、
「うぉっ!?」
びっくり顔でひっくり返った翔くんの腹の上に馬乗りになって、スウェットをひん剥いた。
…迷彩柄のパンツが、現れた。