第6章 Hung up on
【翔side】
何でだろう?
こんな…恥ずかしいこと…
普段の俺からは、絶対考えられない。
だけど…
だけどさ。止まんないんだよ…
その先の快楽を、身体が勝手に求めてしまう。
身体の芯をチロチロと擽る、熱い疼きに抗えない…
顔を近付けて、じっと見つめる智くんの、絡み付くような視線をソコに感じながら…
それでも俺の指は、気持ちイイところを探ってしまう。
「…あぁ…さとし、くん…見ないで…こんな俺のこと…お願いだから…」
そう言いながら、探し出したアノ場所を指で擦ると、
身体がピクピク小刻みに跳ねた。
「…しよお、くん…」
泣きそうな声を出して、智くんが滾る俺を握った。
「ちくしょお~///あいつら…こんな翔くんにして…こんな…エロい…!!」
悔しさをぶつけるかの様に、智くんが俺のを強く握って扱くから、
「あぁぁ…さとし、くん…そんな…激しく…」
我慢できなくて、思わず身悶える俺は、彼の手から逃げようと身体を捩った。
「あ、ごめん…つい……でも…
こんな…こんなエロくて可愛くて、綺麗な女神の翔くん❤今は、俺だけのもの♪でしょ?」
「…智くん…」
彼の手が、俺のを握って堪らない刺激を続ける。
「翔くん…言ってよ!『今は智くんだけのものだよ』って…」
熱を帯びた智くんの瞳が、じっと俺を見つめる。
欲しい…
もう直ぐにでも、登りつめたい…だから…
「…智くん、智くんだけ、だよ……あっ///」
いつも間にか、後ろを解す俺の指も、2本になっていて、中を激しくかき混ぜていた。
「…智くん、また、出ちゃうよ…」
きっと彼は『そこ』に連れて行ってくれるって、そう思っていたのに、
「だ~め♪続きは、ベッドで、ゆっくり翔くんのこと愛したい…ほら…行くよ❤」
そう言うが早いか、俺の手を引いて湯船から立ち上がってしまった。
寸前だった俺は、ふら付きながらも彼に従うしかない訳で。
強引に連れ出された脱衣所。
はち切れそうなの『しょおくん』を智くんが愛し気にタオルで包むのを、俺はじっと見つた。
これから彼がくれる甘くて熱い刺激を想像して、心臓が跳ねる。
「翔くん…行くよ❤」
欲情に潤んだその瞳に捕らわれた俺は、何かが頭の奥で切れたのを感じた。
「智くん…早く…イレて欲しいよ…」
あり得ない俺のその言葉に、彼の顔がパッと輝いた。