第6章 Hung up on
【翔side】
熱病に罹ったみたいに、頭の芯が熱くて。
何も考えられない…
ただ、智くんがくれる甘い刺激に身体が震える。
「…あっ…さとし、くん…」
彼の手が俺のを上下に扱く。
始めは大切なものを慈しむように優しく、ゆっくりと…
それが次第に激しさを増し、その快感に俺は膝ががくがくを震えだし、立っていられなくて、智くんにしがみ付いた。
「しょうくん…可愛い…」
「智くん…俺…もう…」
智くんは立っているのも覚束ない俺の腰をしっかり抱えて、扱く手のスピードを一気に上げた。
「…あ…あ…あ…ダメ…出ちゃうよ…あぁぁ…イクッ///」
追いつめられて、俺は呆気なく智くんの腹に熱を吐き出した。
俺の顔を覗き込んで、智くんがにっこり笑った。
俺は、何だか急に恥ずかしくなっちゃって。
両手で顔を隠そうとしたけど、一瞬早くその手首を掴まれ、壁に縫い付けられた。
「さと、しく…」
雄の顔した智くんが、ぶつける様に唇を重ねて来た。
激しく絡み合う舌。
お互いの咥内を唾液が行き交い、飲みきれなかったものが首を伝わった。
智くんの舌がそれを追いかけるように下に這っていき、胸の粒を噛んだ。
「あっ、やだっ…」
「翔くん…もう、俺…我慢できない…」
俺を見つめる彼の目は欲情の色を宿して…
そう…差し詰め発情期のゴ〇ラ…
言い過ぎか?でも、鼻息も荒いし…
「…ねえ、いいでしょ?」
そう言いながら智くんは俺の尻の割れ目に指を滑らせた。
「…すけべ…」
ちょっと睨んでみても、智くんは怯まない。それより、
「スケベだよ~?ねえ、さっきいいって言ったよね?スケベなこと、シよ❤」
言い終わらないうちに、智くんは俺の身体をくるっと反転し、壁に手を付かせて片脚をバスタブに乗せた。
無防備な格好になった俺の足元に跪いた彼は、俺のお尻を広げて、その中心に息づく蕾に舌を這わせた。
「やだっ…汚いから…だめっ」
「綺麗だよ…ここも、甘いし❤」
「もう~///甘い訳な…あん❤」
智くんの舌先が、入り口をチロチロ甚振っていたかと思ったら、ツプリと中に差し込まれた。
お尻の肉を広げるように揉みながら、舌先で刺激されれば、もはや俺は虫の息だ。
「さとし、くん…ちょうだい…智くんの…」
「じゃ、いっちゃうよ~?」
そう言った智くんは、滾る自身を擦りつけて来た。