第6章 Hung up on
【智side】
俺の家に連れ帰ると、翔くんはソファに座って落ちつきなく家の中を見回した。
初めて来たわけでもないのに…
「先に、お風呂入る?それとも…一緒に入る?」
訊ねると、しばらく考えて。
「…一緒に、入る」
ものスッゴく小さな声で、そう答えた。
「ふぇっ!?」
まさかそんな答えが返ってくると思ってなかったから、変な声出ちゃって。
「…なら、入んない」
耳まで真っ赤になった翔くんは、ぷいっと横を向いてしまった。
「わあぁぁっ!嘘っ!入ろ!一緒に入るっ!」
慌てて腕を掴んで引き寄せると、すんなり腕の中に入ってきて。
こてんと俺の胸に頭を預けてくれる。
か、か、可愛い…❤
なに~?
この可愛い生き物っ!
っていうか、翔くんってば、いつの間にこんなに可愛くなっちゃったんだ~!?
くっそう…あいつら…
俺より先に、可愛い翔くんを堪能しやがって~!!
「じゃあ、お風呂行こっか?」
俺の言葉に小さく頷いて。
恥ずかしそうに、俯きがちに俺に手を引かれてバスルームへ向かう翔くんは、見たこともないくらい乙女で。
悶絶死、しそう…
心臓がバクバクとすごい勢いで動いて。
下半身にものすごい勢いで血液が集まってきて。
ちょっと落ち着かなきゃ…
このままじゃ、欲望のままに抱き潰しちゃいそう…
洗面所に入り、向き合うと、翔くんは自らジャケットを脱いだ。
そのままネクタイに手を掛けるから、その手を上から握る。
「俺に、やらせて?」
そう言うと、頬を赤く染めて、手を下ろした。
ネクタイを外し、ボタンを1個ずつ外して。
ゆっくりとシャツを脱がせると、現れたのは真っ白な絹みたいな肌。
俺は翔くんの手首を掴んで、じっくりとその肌を観察する。
「なに、してんだよ…」
「ん~?松潤の跡がないか、確かめてんの」
「バッ…あるわけないだろっ…」
身を捩って逃れようとするから。
逃げられないように腰に腕を回して引き寄せると、目の前にあったピンクの可愛い乳首に思いっきり吸い付いた。
「あぁっ…」
ちゅうっと音を立てて吸い上げると、甘い喘ぎが漏れる。
そのまま舌で転がしたり、軽く噛んだりしてやると、みるみるうちに硬く存在を主張してきて。
「…智、くん…」
舐めながら視線だけを上げると。
欲情に濡れた綺麗な瞳が、見下ろしていた。