第26章 久しぶりの。
「ッ…や、だめっ…!イったばっか、なのぉ…!」
「アァ…そうだなァ…ッ…ナカ、すっげー締まってる…」
分かっててやめないなんて、意地悪すぎる…。
何回もイったんだから、すごく疲れてるのに…。
それでも、口を閉じずに喘ぎまくっている私は、ものすごく変態だ。
「ごめ…ッ、綾菜…イ、く…!」
「わ、たしも…イくッ…!」
すると、お互い名前を呼び合いながらイった。
クロは私の足を下ろすと、自身をナカから出し、器用にゴムを外して瞬時に結んだ。
すると、近くにあるティッシュを取り出して、包みながらゴミ箱に放り投げる。
「もう1回、いいよな?」
「いいよ」
どうせ、ダメと言ってもやめてくれないし。
…というのは、ほぼ嘘で。
私もまだ、キモチよくなりたい…なんて。
「じゃあ綾菜、向かい合ってシよ?」
「わかった」
クロと向かい合ってできるなんて、なんて幸せなんだ。…とか思いながら、静かに微笑んだ。