第24章 安心、好き、恋
「私は、クロを、愛したいし、愛されたい。…って、思っちゃいました…。私もクロが、大好きです。」
クロから言われたストレートな言葉は、すごく嬉しくて。
だから、私もめんどくさい言い方はせずに思ってることを伝えた。
するとクロに、ものすごい力で抱きしめられる。
「ごめん、待ちきれなくて。」
「こちらこそ、自分から言ったくせにごめんなさい。」
2人で謝罪の言葉を述べると、どちらから、というわけでなく、お互いに顔を寄せ合い、キスをする。
キスは特別深くない。
久しぶりに会えた喜びを表す、バードキス。何度も何度も、唇を当て合う。このキスは、嬉しさを表すキス。
クロも、嬉しく思ってくれているのかな?
…ちょっと、期待してもいいのかな?
すると、目から溢れてくる涙の粒。
「それは、嬉し涙ってことでいいのか?」
「うん。…私、今、すごく、嬉しい。すごく、幸せ。」
私の肩に置いてあるクロの顔を見ようとすると、その行動は、止められた。
「恥ずいから、見ナイデ…。」
「そっか。じゃあ、私ももう少し泣いちゃおうかな」
なんて、冗談っぽく言ったけど、私もクロの背中に手を回しながら、思い切り泣いた。