第23章 キミ色
「木葉さんは、いつ頃帰る予定ですか?」
現在時間は進んで行き、現時刻18時。
あまり夜遅くなったら、いくら男性でも危ない。
「オレ、今日木兎と一緒に年越す予定なんだわ。」
…なるほど。
だから帰る予定ではないのか。
「そうなんですね。」
…あ、そう言えば、お風呂どうしよう。
…1人で入れる勇気はないんだよな。…やっぱり、怖い。
今まではいつもクロがいたから、なんとか入れた。だけど、多分今日は無理。…お風呂入るのやめようかな。
そんな時、突然お母さんの声がした。
「年越しどうせ食べるんだから、ご飯は各自適当に食べてね。それと、お風呂どんどん入ってね」
私たちはそれぞれ挨拶を返すと、誰が先にお風呂を入るか、について話が始まった。
「綾菜ちゃんが、先入ったら?男達が入ったあととか嫌だろ?」
「そこは、気にしないでください。…わたし、今日お風呂入らなくても平気なので。」
うん、今日お風呂入るのやめよう。どうせ、1人で入って怖くなって、誰かに迷惑をかけるのなら、最初から迷惑をかけることをしなければいいのだ。