第18章 密着
「ありがとうございましたーッ」
お互いに礼をして、解散となった。
ちなみに、あのあと私はクロに借りたジャージを着ていたにもかかわらず、バケツいっぱいの水をかけられたもんだから…中に着ている服が、体に張り付いて気持ち悪い。
…こんなことになるぐらいなら替えの服持ってきてればよかったな。
そんなことを考えていると、突然クロに声をかけられた。
「おつかれさーん」
「クロも、オツカレ」
私がそう返すと、クロは疑問に思ったのか話題を変えた。
「おまえ、ジャージは?」
「あ…濡れちゃったから…ちゃんと、洗って返すから。ゴメンなさい」
「謝らなくていいよ、貸したの俺だし。
でも、そんなエロい格好でいいの?」
私はクロにそう言われ、自分の服を見てみる。
すると、半袖のシャツはびしょびしょに濡れて下着が透けてしまっている。
「どうしよう…」