第18章 密着
私たちが体育館につくと、クロがみんなの前で話を始める。
「…と、言うわけで、今から男バレと吹部で水遊びを始めます。これは顧問の指示だからちゃんとやれよー。あ、じゃあ吹部の部長サン、詳しいことは説明してネ」
「はいはーい。言われなくてもやるから」
やっぱり、私なんかよりも、同学年の方がいいのだろうか?
ものすごく、親しそうだ。
そんな、醜いことを考えていると、部長が話を始めた。
「ま、とりあえず息抜きとして水遊びやるからね。
んで、このままいくと人数的に私たちの方が有利だからAチームとBチームで別れて男バレのほうとくっつけることになってるから、テキトーにくじ引いてね。」
水遊びなんて何年ぶりだろう。
でも、楽しそうだし二分の一の確率でクロと同じチームになれるってことだよね。
そんなことを考えつつくじを引くと、私はAチームだった。