第14章 ことば
3人で家に向かう道を歩いていると、会話が途切れることがない。
…流石、女慣れしてる二人。
なんて、少しひどいことを考えていると、黒尾が私に声をかけてきた。
「綾菜、8月の16日にさ、花火大会行かない?」
「行きたいです」
「ん。じゃ、決まりな
あー綾菜の浴衣ちょー楽しみ」
クロが私の浴衣楽しみにしてくれてる?
…じゃあお母さんに頼んで浴衣着せてもらおうかな
「楽しみにしててくださいね。」
「おう。詳しいことは後でラインするな」
私たちが会話をしているあいだ、ものすごく静かだった光太郎。
…謎だ。
ちゃんと、隣にいるのに…空気、読んでくれたのだろうか…?