第13章 愛してるじゃ、伝わらない。
「クロ、もう寝ちゃいますか?」
「なんで?寝ないでほしいの?」
私の問いかけに対し、ちゃんと返事をくれた。
やばい、見つめられたら思考停止しちゃう…
「眠いなら平気ですよ」
だから私はわざと、冷たく言ってしまった。
「ヤりてぇの?」
う、気づかれてた…?
やばい、すごく恥ずかしい
「…少しだけ…
…ごめんなさい。こんな事言ったら引きますよね?
尻軽だなって思いますよね?
…付き合って1日も経ってないのに」
「なわけねぇじゃん。
綾菜がいいならいいよ?
俺、無理やりヤるほど鬼じゃ、ねぇし(笑)」
なんで、こんなに優しいの?