第11章 王子様は突然で。
「ね、光太郎…どうする?」
「あー…俺、買ってこよっか?」
この兄弟は一体なんの話をしているのだろうか?
…俺には理解できない。
俺は、考えてもなんのことだか分からなかったので聞いてみることにした。
「なんの話?」
俺が聞くと、木兎が答えた。
「あー…俺たち、料理できねーから、晩飯どうしよっかなーって…」
…え?もしかして綾菜も?
だとしたらめちゃめちゃ萌えるんですけど?!
「あ、じゃあ俺作ろっか?
一応、普通な料理なら作れるけど」
「ありがとう!黒尾!
じゃあ、今日泊まってくか?」
「んじゃ、泊まらせてもらう」
俺はお言葉に甘えて、木兎家に泊まることにした。