第2章 バスの中での約束。
教官「おい、近くで土砂崩れがあったらしい。昨日はひどい雨だったからなー。すぐ出発する、準備してこい!」
あずさ「はい!」
私は急いで着替えて、ルナを連れて行き、バスに乗り込んだ。
少し疲れて、ふーっと息をつく。
教官「まぁー、あんま緊張すんな。」
あずさ「え?」
教官「俺の後ろについてこればいい。」
あずさ「えっ?別に緊張してませんよ?」
教官「な、なんだよ。うるせーこっちみんな!」
あずさ「いや、教官の後ろちゃんとついて行きますから!」
教官「着いてくんなっ。」
あずさ「きょうかーん。機嫌直してくださいよー。」
教官「うるせー。」
あずさ「今日も教官はかっこいいですね。」
教官「だまれ。」
あずさ「ひどいです。普通の会話をしようとしたのにー!」
教官「それのどこが普通なんだよ。」
あずさ「えー。教官のかっこよさは全国共通の挨拶みたいなものですよー」
教官「意味わかんねーから。」
あずさ「教官、すきです!」
教官「話聞けって。そしてだまれ。仕事中だ。」
あずさ「じゃー仕事終わったら聞いて下さいよ?」
教官「わかったから。」
あずさ「約束です。」
教官「はいはい。」